動画制作におけるVRってなに?その基礎と企業利用シーンを解説

 2018.05.15  株式会社ヒューマンセントリックス

一般的にVR(Virtual Reality)と聞くと、ヘッドマウントディスプレイを装着してゲーム機を操作している光景を思い浮かべる方が多いかもしれません。VRという分野がいち早く参入した市場がゲーム業界なので、当然と言えば当然です。

しかしVRは、最近ではゲーム機だけのものではなくなっています。イベントやセミナー、会社案内、あるいは採用活動などその活用範囲を着実に広げているのです。

今回は、動画制作としてのVRについてご紹介します。

VRって何?

VRは日本語で「仮想現実」という意味があります。ゲーム機ならば、CGやアニメーションを駆使して「仮想的な世界を作り上げる」という点に違和感はありませんが、動画制作で「仮想現実」という言葉が少々しっくりこないかもしれません。

というのも、動画制作としてのVRはCGやアニメーションを駆使するものではなく、複数のVR専用カメラで撮影した映像をつなぎ合わせて、視聴者が視点を自由に操作してアングルを変えながら動画を視聴できるものだからです。

従って正確には仮想的に世界を作り上げているのではなく、映像の臨場感を上げたり疑似体験をしてもらうために、映像の視点を操作できるようにするのが動画制作としてのVRです。これを俗に「360度動画」と呼びます。

実は、この360度動画を制作するための民生機(一般消費者向けに開発されたもの)が既に販売されていて、誰でも簡単にVRコンテンツを制作できます。もちろん、VRコンテンツの質としては高くないので、あくまで個人的に楽しんだり趣味の範囲に留まることが多いでしょう。

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本格的な360度動画を制作するのならば、やはり動画・動画制作会社への依頼が必要です。

VRコンテンツにヘッドマウントディスプレイはやっぱり必要か?

VRコンテンツを制作してビジネスに活用したいという企業の多くは「VRの視聴にはヘッドマウントディスプレイが必要じゃないの?それだと、ほとんどの人に見てもらえないのでは?」という不安を抱えています。単刀直入に言うと、VRコンテンツの中にもヘッドマウントディスプレイなど専用デバイスを必要としないものがあります。360度動画はその中の一つです。

ヘッドマウントディスプレイ以外を使用したVRコンテンツ視聴方法としては、「カードボード」を使用したものと「専用デバイスを使用しない(PCやスマートフォンのディスプレイのみ)」という方法があります。

VRコンテンツ視聴方法とそれぞれの特徴

デバイス

概要

特徴

価格

ヘッドマウントディスプレイ

頭部に装着し市界全体を覆うようなデバイス。内部ではVRコンテンツが投影され、視聴者の動きや操作に合わせて視点が変わる。

圧倒的な臨場感で、まるでその場にいるかのような体験ができる

5万円~20万円程度

カードボード

段ボール製を中心に簡易的なヘッドマウントディスプレイとして使用できるデバイス。視界前面にスマートフォンを設置するものが一般的。

ヘッドマウントディスプレイほどではないものの、手軽に臨場感を演出できる。

1,000円~3,000円程度

 

ディスプレイのみ

PCやスマートフォンでそのままVRコンテンツを視聴できる。

YouTubeなどインターネット上での視聴が可能なため、すべてのユーザーに向けて配信できる。

各デバイスがどんなシーンに適しているかというと、ヘッドマウントディスプレイとカードボードはイベント時に活用するのが一般的です。これらのデバイスを個人的に所有している人はまだ少ないため、イベントに訪れた人に対して自社で用意したデバイスで、体験してもらうというのがセオリーでしょう。安価なカードボードならば、ノベルティとして配ることも可能です。

たとえば採用動画をVRコンテンツにしてWEBサイトに掲載したい、といった活用方法の場合、専用デバイスを使用せずにディスプレイのみで視聴できるように制作するのがよいでしょう。誰でもワンクリックで視聴できるので、専用デバイスを持たない人にもVRコンテンツを届けられます。

VRコンテンツの活用シーンとは

ここまでの内容で、VRコンテンツをビジネスと直結できない方がまだ多いでしょう。やはり「VR=ゲーム機」という固定概念が抜けきらないようです。そこで、ビジネスにおけるVRコンテンツの活用シーンについてご紹介します。

展示会やセミナーに

大型機器や特殊な環境で動作する製品などは、展示会にてデモ演出が不可能な場合があります。そうした際はヘッドマウントディスプレイを活用したVRコンテンツで、製品の疑似体験をしてもらうという活用方法があります。訪れた方に製品をより具体的に検討していただくために有効です。

採用活動に

採用活動において動画コンテンツを利用するのは今や当たり前の戦略です。そこにVRコンテンツを取り入れると、新しい戦略が生まれます。実際の業務風景や社内風景を撮影した360度動画で、求職者にまるでその場にいるような体験をしてもらいます。そうすることで、就職活動段階で社内の雰囲気やある程度の業務内容を把握してミスマッチを防げるでしょう。

新人教育に

講義内容を動画コンテンツとして撮影したものを、新人教育に活用するのと同じように、360度動画で教育活動に取り組むこともできます。特にグループ会社の工場見学など、すぐにはその場に行けず経費がかかるものに有効でしょう。

会社案内に

案内人のナレーションを聞きながら社内を回り、視聴者の自由な視点で社内風景を見れるというVRコンテンツもよいでしょう。営業活動に取り入れれば、一つの話題にもなりますし自社についてより理解してもらえます。

製品サポートに

360度動画を活用して、実際にその場にいるような臨場感で製品サポートを行うことも可能です。大型機器などでは、製品サポートに費やす時間が多いため、VRコンテンツを活用して対応コストの削減も狙えます。

以上の活用シーンはあくまで一例です。VRコンテンツのビジネス活用は、まだまだ始まったばかりなので、アイディア次第で活用方法は無数にあります。大切なのは、本当にVRが必要なのかを考えること、そして、VRコンテンツを如何にビジネスに直結して考え、効果の高い施策を立案できるかということなのでしょう。

VRコンテンツの制作費用は高いの?

VRコンテンツは一般的な撮影作業や編集作業に合わせて「スティッチング」という編集作業が加わります。これは複数台で撮影した映像を、パッチワークのようにつなぎ合わせていく作業を基本として、つなぎめの明るさ調整や補正を行ったり、画面のブレなどを補正する作業です。

VRコンテンツは映像の視点を自由に切り替えられることから、視聴者が「VR酔い」と呼ばれる不快感を感じることがあります。これを極力軽減するためには入念な編集作業が必要なので、通常の動画制作と比べて制作費用はやはり高くなります。

ただし、撮影・制作するものによっても費用が大きく変動するので、まずは動画・動画制作会社に相談することをおすすめします。

VRコンテンツでワンステージ上のビジネスを

VRコンテンツは技術進歩に伴って、今後さらに発展していくことが予測されている分野です。将来的には「動画コンテンツ=VRコンテンツ」という時代が到来するかもしれません。そのような場合に備えてBtoB企業の方々もどのようなシーンで使えるのかを考えてみてはいかがでしょうか。

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