最近流行りのストップモーション、その概要や魅力について

 2020.01.15  2023.07.31

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動画ビジネスの世界では、日々新しい撮影技術が開発されており、豊かな表現で商品やサービスを世にアピールすることでマーケティング効果を高められます。弊社、ヒューマンセントリックスでも常に最新の技術を評価しています。その中で「古くて新しい撮影技術」として注目されているのがストップモーションです。

ストップモーションとは、静止しているモノを少しずつ動かしてコマ撮り撮影することでアニメーションのように見せる動画です。ストップモーションは他の動画と比較して動きに特徴があるので、強いインパクトを与える動画を制作できます。本稿では、このストップモーションを取り上げ、概要やその魅力について解説します。stop-motion

ストップモーションとは何か?

「百聞は一見に如かず」ということで、まずは以下の映像をご覧ください。

引用:『LEGO-サカナクション 新宝島〜レゴでサカナクションの新宝島を再現してみた!SAKANACTION(cover)コマ撮り – YouTube(https://youtu.be/uQ-7Ar150ZY)』

これは、サカナクションというバンドが歌う「新宝島」のミュージックビデオを、レゴを使った再現した動画です。この動画を撮影するには、実際のミュージックビデオの動きに合わせてレゴを動かしながら、1コマ1コマを撮影していきます。これがストップモーションという撮影技術です。

ストップモーションは20世紀初頭に、フランスの映像作家ジョルジュ・メリエスとJ・S・ブラックトンが映画の一部に用いたトリックとしてその技術が始まったとされています。それ以降、実写映画の特殊効果として用いられ、非人間型のキャラクターを動かすための手法として映画界に浸透します。しかし1990年代に入り、ジュラシックパークをはじめとした3G映像技術を使った映画作品が増えたことから、映画界では徐々にこの技術が衰退していきます。

一方で、アニメーション作品に関しては現在でもストップモーションによって撮影されている作品が少なくありません。主にクレイアニメ(粘土人形を使ったアニメ)に用いられています(「ひつじのショーン」や「ニャッキ」など)。

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かなり広義に考えれば、2Dアニメーションは1枚1枚の絵をコマ送りのように映し出し、動きを持たせていますからストップモーションの1種だと言えます。

ストップモーションはなぜ人気なのか?

現在になり、ストップモーションを使った映像が人気を集めている理由の1つが「手軽さ」です。先ほど紹介した映像は、実は小学6年生が作った動画コンテンツです。小学6年生が映像制作にかかわる専門知識や専門技術を身に着けているとは考え難いので、自宅にあったレゴとカメラを用いて撮影したのでしょう。もちろん、映像から察するにそこには並々ならぬ苦労があったはずです。

これよりも単純なストップモーションを制作する場合は、もっと気軽に取り組めます。今ではストップモーションを使った映像を簡単に制作するための「ストップモーションスタジオ」というアプリをストアからインストールできますし、撮影の対象物は小さな物でも構わないので、やはりその手軽さが人気の理由です。

もう1つ、ストップモーションを用いた映像が人気の理由は、「インパクトが大きい」ことです。ストップモーションは1つ1つの動きをコマ撮りにすることで、人間には不可能な動きなどを、CGを一切使わずに撮影できます。たとえば人がA地点からB地点まで移動する映像を制作する際に、被写体が常にジャンプした状態で撮影してそれらのコマを繋げれば、空中に浮いたまま移動しているような映像が完成します。

また、ストップモーション独特のカクカクとした動きも映像に大きなインパクトを与えます。撮影するコマを増やし、構成を上手く設計することでより滑らかな動きのストップモーション映像も制作できます。

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ストップモーションがビジネスにもたらす効果

ストップモーションを使った動画コンテンツは、YouTubeなどの動画配信プラットフォームで多く見られます。それらの多くは、一般の方が趣味の範囲で楽しむために制作したものです。そんなストップモーションをビジネスに取り入れることで、どのような効果があるのでしょうか?

1. ユーザーの注意を引きつけられる

ユーザーの多くは「ストップモーションを使った映像=大変」という認識を持っています(実際に大変です)。そのためストップモーションで制作した動画コンテンツというだけで視聴してみたくなる心理があります。結果としてユーザーの注意を引きつけることができ、視聴者を効率的に増やすことができます。

2. インパクトが強く印象に残りやすい

前述のように、ストップモーションを使った動画コンテンツはインパクトが非常に強く、人間には不可能な動きなども取り入れることでユーザーの印象に残りやすい映像に仕上がります。その中でユーモアさが光れば、SNSなどで広く拡散される効果も期待できるでしょう。

3. 制作者の熱意と努力がユーザーに伝わる

ストップモーションを使った本格的な動画コンテンツを制作するには、並々ならぬ努力と苦労が要ります。ユーザーは映像からそのことを読み取りますので、制作者の熱意と努力がダイレクトに伝わります。そして、動画コンテンツに対するエンゲージメントが高まると施策効果もそれに比例して高まるので、非常に大きな効果を引き出せる可能性があります。

4. ノスタルジックが感じられる

40代~60代のユーザー層にとって、ストップモーションを使った動画コンテンツはどこか懐かしさを感じられます。そのため、若年層から高齢層まで幅広いユーザーにリーチできるのもストップモーションの効果の1つです。

ストップモーションを使った動画コンテンツの注意点

最後にストップモーションを用いて動画コンテンツを制作する際の注意点をお伝えします。ストップモーションという撮影技術は、本格的な映像を制作するとなるとかなりの労力と手間がかかります。通常の動画コンテンツを制作するよりも細かい設計と編集が必要となるためです。ストップモーションを使えば非常にインパクトの大きな動画コンテンツを制作できます。しかしその反面、撮影や編集にかかるコストはかなりのものなので、制作時はその点を考慮しながら検討していきましょう。

また、通常の映像撮影でも編集のやり方でストップモーションのような雰囲気を持つ動画コンテンツを制作できますので、コストを抑えて制作したい場合は映像制作会社に相談してみてはいかがでしょうか。ストップモーションをビジネスに取り入れる際は、最初のその必要性を整理しながら、最適な撮影技術は何かを考えていくことが大切です。

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