【企業向け】サービス紹介動画の効果とは?魅力を伝える制作・活用のポイント
サービス紹介動画は、自社の強みを視聴者に的確に伝えるための効果的なコンテンツです。テキストや画像だけでは伝わりにくい強みや特徴を、映像・音声・テロップを組み合わせて短時間で印象的に届けることができます。特にBtoB企業では、営業やマーケティングなど、さまざま活用効果が期待できます。本記事では、サービス紹介動画の概要から、成果を出すための制作ポイント、具体的な活用シーンまで幅広く解説します。
サービス紹介動画とは?
サービス紹介動画とは、自社が提供する商品やサービスの魅力や特徴を、映像を使ってわかりやすく伝えるコンテンツです。
言葉やテキストだけでは伝えきれない情報を、映像・音声・テロップなどを組み合わせて、視聴者に短時間で印象的に届けることができます。
複雑なサービス内容や製品でも、機能や特徴を見せて伝える力が求められる場面で、動画は強力なコミュニケーション手段になります。内容を「見てすぐわかる」形にすることで、商談や検討プロセスをスムーズに進めるコンテンツとして活用されるケースが増えています。
また、営業活動において、初対面の相手にサービスの全体像を伝えたいときや、展示会・Webサイト掲載など限られた時間の中で魅力を伝える場面でも効果を発揮します。
【関連動画】 |
動画を制作するメリットに関して詳しくは「いまさら聞けない動画コンテンツのメリット」をご覧ください。 |
サービス紹介動画を作るメリット
サービス紹介動画は、ただ情報を伝えるだけでなく、「伝えたい価値を、伝わる形で届ける」ためのコンテンツとして、多くのビジネスシーンで活用されています。
ここでは、営業活動やマーケティングにおける代表的なメリットを、5つご紹介します。
1.短時間で商材の魅力を的確に伝えられる
視覚と聴覚の両方にアプローチできる動画は、複雑なサービスでも直感的に理解しやすく、短時間で要点を伝えるのに適しています。
商談や展示会など、特に時間が限られた場面で効果を発揮します。
2.営業の現場で使いやすい
動画は、営業資料やメール添付、Webサイト掲載など、さまざまなチャネルで使い回しが行いやすく、営業担当者の説明負担を軽減するコンテンツとしても活躍します。
担当者によって説明が変わることがないため、誰が伝えても一定の品質が保てるのも利点です。
3.顧客の検討を後押しする
動画によって、サービスの全体像や具体的な活用方法が理解できると、顧客内での情報共有や意思決定がスムーズに進行します。特にBtoBビジネスでは、関係者間での認識のズレを防ぐ手段としても有効です。
4.企業の信頼感を高められる
質の高い動画は、企業の姿勢や信頼性を視覚的に伝える効果があります。単なるサービス説明に留まらず、企業としての価値観や専門性を印象づけることで、ブランディングにも寄与します。
5.長期的に活用でき費用対効果が高い
一度、制作したサービス紹介動画は、Web・展示会・営業・メールなど、多くの場面で繰り返し使える汎用性の高いコンテンツになります。初期投資は必要ですが、長期間にわたって活用できるため、コスト面でも効率的です。さらに、必要に応じて、部分的な編集・更新が可能なため、長期間にわたる活用が見込めます。
サービス紹介動画の活用シーン
サービス紹介動画は、「制作して終わり」ではなく、「どのような場面で誰に向けて活用するか」という戦略的な視点が重要です。適切な方法で展開することで、動画の効果を最大限に引き出すことができます。ここでは、BtoBビジネスの現場において活用される、4つの代表的なシーンを解説します。
1.商談や営業の現場
初回提案やサービス説明の際、営業資料と併せて動画を活用することで、情報の伝わりやすさと訴求効果が格段に向上します。
また、事前にメールで動画を送付することで商談前の理解促進を図ったり、オンライン商談中にサービス紹介動画を画面共有したりすることで、対話のきっかけづくりにも役立てることができます。
2.展示会での出展ブース
展示会の出展ブースでは、来場者の興味や関心を引き付ける手段として、動画が効果的に機能します。限られた時間内で、製品・サービスの特徴を端的に伝えることで、足を止めてもらい、次のステップである詳細説明へと自然に誘導することが可能です。
3.自社サイトやLP掲載
Webサイトのトップページやサービス詳細ページに動画を配置することで、訪問者の理解を視覚的にサポートします。これにより、サイトへの滞在時間の増加や離脱率の低減といった効果が期待できます。PCからスマートフォンまで、あらゆるデバイスに最適化した動画配信を行うことで、幅広いユーザーに訴求することが可能です。
【関連動画】 |
Webサイトへ掲載する方法に関して詳しくは「ホームページに動画を掲載する方法とは?3つの方法とそれぞれの特徴を解説」をご覧ください。 |
4.メールやニュースレター
定期的な情報発信や見込み顧客へのフォローとして、テキストメッセージに動画を組み合わせることで、サービス・製品訴求を後押しします。特に検討段階にある顧客に対しては、テキストだけでは伝えにくいサービスの実感や利用イメージを、「体験に近い情報」として伝えることができます。
成果を出すサービス紹介動画を作る5つのポイント
サービス紹介動画を、ただ制作するだけでは、十分な効果を得ることはできません。
目的やターゲットに合わせた「設計」が成されてはじめて、視聴者の心に届き、行動を促すコンテンツになります。ここでは、成果につなげるために押さえておきたい、5つのポイントをご紹介します。
1. 伝えたい価値と目的を明確にする
最初に行うべきは、動画制作の目的を明確にすることです。「認知拡大」「問い合わせ獲得」「商談の効率化」など、具体的な目標設定が制作の方向性を決定づけます。目的が不明確なまま進めると、メッセージも曖昧になり、望む成果は得られません。
次に、何を伝えるのかという訴求価値を明確にする必要があります。製品のスペックや機能性を伝えるのか、サービス開発の背景や思いを訴求するのかによって、動画の内容は大きく変わります。
動画制作の最初の段階で、「誰に、何を、どうして伝えたいのか」を整理しておくことが、効果を最大化する土台となります。以下は、その具体例になります。
誰に(ターゲット顧客)
- 対象業界(製造業、小売業、IT業界など)
- 企業規模(大企業、中小企業、スタートアップなど)
- 部門(営業部門、マーケティング部門、開発部門など)
- 既存顧客または新規顧客
何を (動画の内容)
- サービスの主要機能と特徴
- 競合との差別化ポイント
- 導入による具体的なメリット
- 開発の背景やビジョン
どうして伝えたいのか(目的)
- 認知拡大や興味喚起
- 問い合わせや資料請求の獲得
- 商談の効率化
- 既存顧客の利用促進
2. 視聴者の課題や立場を意識する
動画の内容が「企業側の言いたいこと」に偏ってしまうと、視聴者の共感を得ることができません。ターゲット顧客が抱える課題や情報ニーズを想定し、それに応えるコンテンツを設計すること必要です。
例えばBtoB企業との商談では、「導入を検討する担当者」と「最終決裁をする管理職」では重視するポイントが異なります。
前者は、操作性や使いやすさを気にし、後者は、導入効果やコストを重視するかもしれません。
こうした視点の違いを踏まえ、視聴者にとって、自分ごととして見てもらえる構成・メッセージを意識することが、視聴完了率やCTR(クリック率)に向上につながります。
3. ストーリー設計を工夫する
製品やサービスの機能を説明していくだけでは、視聴者の記憶に残りづらく、共感を得ることも難しいです。情報を一貫性のあるストーリーとして構成することで、製品理解を深めながら感情面でも印象付けられます。
効果的なのは「課題提起 → 解決策提案 → 成果実現」という3段階の構成です。この3段階の流れは、人が自然に情報を理解するプロセス(問題認識→対策検討→結果予測)に沿っているため、視聴者にとって理解しやすく、共感しやすい構成になります。
例えば「導入前の困りごと → サービスがどう役立つか → 利用後のメリット」という3段構成にすることで、視聴者は自社の状況に置き換えて具体的にイメージできるようになるため、導入検討への前向きな気持ちを引き出すことができます。
4. 顧客の検討段階に合わせた構成と尺を設計する
動画の長さは、視聴者の検討段階に応じて、最適化する必要があります。一概に「短い方が良い」「詳細な方が良い」というわけではなく、伝えるべき内容に応じて、尺も構成も調整する必要があります。以下は検討段階ごとの動画の長さと内容の具体例です。
顧客の検討段階 |
推奨される尺 |
主な構成内容 |
製品・サービスを知らない |
30~60秒 |
短い時間印象に残るコンパクトな構成 |
概要を知りたい |
1~2分 |
特徴や活用イメージを丁寧に伝える |
導入を具体的に検討している |
2~3分以上 |
導入効果や事例など詳細な情報を盛り込む |
このように、視聴者の状態にあわせて「何を・どの順番で・どのくらいの尺で伝えるか」を設計することが、伝わる動画の鍵になります。
5. 視聴後の導線を明確にする
動画視聴後の次のアクションを明確にして導線を設計することが、動画の「成果」を左右します。
設置すべきCTA |
対象となる視聴者 |
期待される効果 |
問い合わせフォーム |
意欲が高い見込み客 |
購入意欲の高い有望な見込み客(ホットリード)の獲得 |
サービスページのリンク |
情報を求める検討者 |
詳細情報提供 |
資料ダウンロードリンク |
詳細情報を求める検討者 |
リード情報の獲得、詳細情報提供 |
動画共有機能・短縮版の提供 |
社内関係者と共有したい担当者 |
組織内での検討促進 |
視聴後の具体的なアクションを意識することで、コンバージョン率向上とリード獲得につながります。
視聴者の温度感に応じたアクションを行えるように、「問い合わせ」と「サービスページ」といった複数のCTAを設置することも有効です。
サービス紹介動画の成功事例
ここでは、当社が制作したサービス紹介動画の中から、特に高い効果を実現した事例を3つご紹介します。
株式会社ラック様 サイバー保険付き診断サービス「ファースト」紹介動画
サイバー保険付きWebアプリケーション診断サービス「ファースト」の紹介動画です。
警視庁のサイバー犯罪データを引用しながら、緊迫感のある映像表現で不安を喚起し、サービスの必要性を明確に伝えています。冒頭の印象的な導入部分により、視聴者に自社のリスクを「自分ごと」として認識される演出が行われています。
株式会社ラック様の事例について詳しくはこちら をご覧ください。
サークレイス株式会社様 海外赴任支援プラットフォーム「AGAVE」紹介動画
赴任前・赴任中・帰任後の複雑な管理業務を一括で支援する「AGAVE」の紹介動画です。
直感的に理解しやすいイラストアニメーションで制作されており、複雑な機能やステップをわかりやすく可視化することで、サービスの全体像が簡潔に理解できる構成となっています。ターゲット顧客の課題からサービス訴求までがストーリーとなっており、親しみやすさと機能説明を両立させたバランスの取れた設計が特徴です。
サークレイス株式会社様の事例について詳しくはこちら をご覧ください。
株式会社日立製作所様 チャットボットサービスの活用を描いたコンセプトムービー
チャットボットサービスの具体的な活用シーンを表現したコンセプトムービーです。銀行で働く営業担当者の1日を描いたストーリー形式で、実際の業務フローの中でチャットボットがどのように活用されるかをリアリティをもって描写しています。
実写ではなくCGアニメーションを採用することで、導入後のシーンを具体的かつ自然に表現。複雑なサービス内容をわかりやすく整理しながら、ユーザー視点での活用イメージを明確に伝える内容となっています。
株式会社日立製作所様の事例について詳しくはこちら をご覧ください。
サービス紹介動画の活用で顧客の理解促進と意思決定を後押ししよう
サービス紹介動画は、テキストや口頭で伝えるのは難しい情報や価値を、わかりやすく伝えられる強力なコンテンツです。視覚と聴覚の両方に訴えることで、視聴者の理解を促したり、印象づけたりすることができます。
自社サービスの魅力を効果的に伝えるには、「誰に・何を・どう伝えるか」を明確に設計し、活用シーンに合わせた工夫が欠かせません。
サービスの魅力をきちんと届けたいと考える方こそ、動画という手段を取り入れてみてはいかがでしょうか。当社では、制作だけでなく活用や戦略 までワンストップでサポートいたします。サービス紹介動画の制作をお考えの方は、豊富な実績を持つ当社に、ぜひご相談ください。
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