【企業向け】動画制作の流れを解説|依頼前のチェックポイント や注意点も紹介

 2025.07.15  株式会社ヒューマンセントリックス

「動画を制作したいけれど、具体的にどのような流れで進めればいいのかわからない」こんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。WebサイトやSNSでの動画活用が当たり前となった今、動画制作は、多くの企業や個人にとっての重要な課題となっています。しかし、動画制作は、企画から納品まで、複数の工程があり、初めての方にとっては複雑に感じられるかもしれません。本記事では、動画制作の基本的な流れを、6つのステップに分けて解説し、よくある失敗とその対策、制作会社への依頼方法までを詳しく紹介します。

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動画制作における6つのステップ 

動画制作には、いくつかの共通した工程があります。ここでは、企画立案から納品までの一連の流れを6つのステップに分けて解説します。各工程の目的や注意点を把握することで、スムーズに動画を完成させることができます。

Step1. 目的とターゲットの整理

動画制作の第一歩は「なぜ動画を作るのか」「誰に見てもらいたいのか」を明確にすることです。
制作メンバーや関係者に対して、目的やターゲットを的確に伝えることが重要です。曖昧な指示は、期待と異なる仕上がりとなる原因になります。

Step2. 企画・構成案の策定

目的とターゲットが明確になったら、具体的な企画と構成を考えます。
自社の強みや商品知識を活かした企画立案や映像表現方法を検討しましょう。伝えたいポイントとユーザー視点を両立させるために、絵コンテやシナリオを作成するのも重要です。
外部パートナーと連携する場合は、ブランドイメージや伝えたいポイントをあらかじめ整理しておくと、意図のブレを防げます。

Step3. 撮影準備とロケ・スタジオ手配

実写を利用した動画の場合、撮影に向けた準備が重要です。
撮影スケジュールの計画やロケ地、スタジオの手配、出演者の調整、必要機材の手配など、事前準備を入念に行うことで、撮影当日のトラブルを未然に防ぐことができます。

Step4. 撮影(現場の流れと注意点)

撮影当日は、スケジュール管理と現場でのコミュニケーションが重要です。
タイムスケジュール管理や現場での指示出し、リハーサル、リテイク時間の確保など、円滑な進行が求められます。予備日を設けておくと、天候やトラブルにも柔軟に対応できます。

Step5. 編集(テロップ・BGM・ナレーションなど)

撮影後は、映像素材を選別して編集作業を行います。
カット編集やテロップ、BGM、ナレーション挿入、色調補正などを行い、目的に合わせた動画の内容に仕上げます。編集途中でも中間レビューの機会を設けることで、方向性のズレや仕上がりのイメージをすり合わせる事ができます。

Step6. 最終確認と納品

編集完了後、最終確認を行って動画を完成させます。
各種メディア用の変換作業など、完成後も活用に向けた作業があることに留意しましょう。
特に外注を行った場合は、素材映像の納品有無や納品形式、著作権、二次利用などの諸条件を確認する必要があります。また、追加料金の有無や対応範囲を事前に確認しておくことで、後々の修正や別バージョン制作にも備えやすくなります。

動画制作の制作期間とスケジュール感  

動画制作の進行には、企画から納品まで複数の工程があり、それぞれに一定の時間が必要です。ここでは、内製と外注の違いによるスケジュールについて解説します。

内製における制作期間

内製の場合、スケジュール調整に融通が利く一方で、担当者の他業務との兼ね合いで人的リソースの確保が課題となり、制作が長期化するリスクがあります。動画の企画や内容にもよりますが、通常は12ヵ月程度かかることが多いでしょう。企画から公開まで、集中して対応すれば2週間で完成させるケースもあります。

外注における制作期間

次に外注の場合では、外部の人的リソースを使うため安定した制作が可能です。ただし契約締結や社内承認プロセスの調整があるため、企画から納品まで通常13ヵ月程度の期間が想定されます。

スケジュールを立てる際の共通の注意点

内製と外注、どちらを選んだ場合でも、公開予定日から逆算した設計が基本となります。特に初回制作においては修正や予想外の調整が発生しやすくなっているため、余裕を持ったスケジュールを立てるのが重要です。

動画制作でよくある失敗とその回避法

次に、動画制作でよくある失敗とその回避法を、3つ解説します。

1. イメージと違う動画が納品される

よくある失敗の一つが、依頼企業と制作会社の間で認識のズレがあったことで「イメージと違う」動画が完成することです。これを防ぐには、参考動画を共有する、要望を明確に伝える、中間確認を実施することなどが効果的です。
例えば、新サービス説明動画の制作で「明るく親しみやすい雰囲気」というイメージが制作会社に伝わらず、想定より堅い印象の動画が作られてしまいました。これを避けるためには、具体的な参考動画を共有したり、「明るい色彩」「カジュアルな言葉遣い」など、詳細な要望を、伝えることが有効です。

2. 制作スケジュールの遅延

制作スケジュールの遅延原因は、企画・構成の決定に時間がかかる、撮影調整の難航、撮影当日のトラブル、編集段階での多数の修正などが挙げられます。
これらを防ぐには、最初から余裕を持ったスケジュールを組むことが有効です。特に初めての動画制作では、各工程に通常より多めの時間を見積もっておくと良いでしょう。

3. 社内調整や意思決定の遅れ

社内の調整や意思決定の遅れが全体のスケジュールに大きく影響することがあります。これを防ぐには、承認フローの明確化、定期的な進捗報告会の設置、決定権者への早めの相談などが効果的です。
あるヘルスケア企業では、複数部署が関わる商品紹介動画の制作で承認プロセスの遅れが問題となっていましたが、プロジェクト開始時に「承認タイムライン」を作成して各部署の確認期限を明確化し、週次進捗会議を開催することで、スムーズな承認と予定通りの納品が実現しました。

動画制作会社に依頼する際のチェックポイント

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最後に、動画制作を外部に依頼する際、事前に整理しておきたい情報や、比較・選定時に確認すべきポイントがあります。ここでは、外注時に押さえておくべき、3つの重要なチェックポイントを紹介します。

1. 外注前に整理しておくべき基本情報

動画制作会社に依頼する前に、以下項目を整理しておくことが大切です。
目的/目標/ターゲット/メッセージ/配信先/活用方法/スケジュール/予算
コンサルティングに強みを持つ制作会社であれば、これらに最適な提案が期待できます。

2. 提案内容・見積もりを比較するポイント

複数の制作会社から提案を受けた場合、企画内容や実績、専門性、制作体制、スケジュール、費用内訳などを比較します。単純な金額の高低だけでなく、自社の業界の制作実績や提案内容、費用対効果など総合的に考慮することが重要です。

3. 信頼できる制作会社を見極めるための判断軸

信頼できる制作会社を見極めるには、コミュニケーションの質、過去の実績、提案内容、制作プロセスの透明性、契約内容の明確さなどに注目します。特に重要なのは、依頼企業の目的やニーズを理解しようとする姿勢です。

【関連記事】
 動画の外注に関して詳しくは「【企業向け】動画制作を外注するなら|失敗しない選び方と成功のコツ」もご覧ください。 

制作の流れと注意点を理解することでスムーズな進行に

動画制作の成功は、綿密な準備と各工程でのポイントを押さえることから始まります。目的設定から撮影、編集まで、それぞれの工程で注意点を意識することで、スムーズな制作進行が可能となります。
当社では、上記のポイントも踏まえて最適な解決策をご提案いたします。まずは目的や課題から、ご相談ください。 豊富な実績と専門知識を持つ当社が、動画制作だけでなく、今後の活用までワンストップでサポートいたします。


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