動画マーケティング、実施していますか?
2016年11月、サイバーエージェントが発表したプレスリリースによると、日本の動画広告市場は842億円。前年比にして157%と飛躍的な成長を見せています。
スマートフォンやソーシャルメディアが普及したことで、動画コンテンツの作成および配信が、ネットユーザーの間でも一般化しています。動画コンテンツに触れる機会が劇的に増えたことで、動画マーケティングへの需要が高まっているようです。
引用:サイバーエージェント「サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施」
そんな動画マーケティングをこれから展開したいという企業に向け、今回は動画マーケティング成功のポイントについて紹介します。
関連記事:動画マーケティングとは?その始め方と成功のポイント
ポイント① その動画コンテンツは何のためにある?
動画マーケティングで最初に押さえるべきポイントは、非常に基礎的なものです。
そのポイントとは「何のための動画コンテンツなのか?」をハッキリさせることです。実は、動画コンテンツ制作において、その目的が不明慮なまま制作が進んでしまうことが少なくありせん。
大方の理由は、「動画マーケティングというトレンドに乗っただけ」というものです。
取引先や競合他社が動画マーケティングで成功したことで、自社もぜひ取り組もうと勢いよく政策に取り掛かるものの、目的が不明慮なためその勢いは一気に失速します。
動画マーケティングと一口に言っても、集客目的だったりブランディング目的だったり、動画コンテンツを活用する目的によって、制作すべき動画コンテンツが異なります。
従って、「何のための動画コンテンツなのか?」をハッキリさせることは、非常に基礎的なものであり、何よりも大切なポイントなのです。
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ポイント② 動画マーケティングの種類を理解する
「動画マーケティング」と聞くと、YouTubeでの動画広告配信をイメージする方が多いように思えます。
世界最大の動画配信サイトであるYouTubeは誰もが利用したことがあるサービスなので、動画再生直前に流れる動画広告を真っ先に思い浮かべてしまうのも無理はないでしょう。
そこで、動画マーケティングにも種類があること理解し、最適なマーケティングを展開することが重要になります。
動画配信サイトを使ったマーケティング
YouTubeを始め様々な動画配信サイトでは、動画再生前に流れる広告オプションを提供しています。関連動画に紐づけて広告を流せるので、ユーザーの潜在ニーズを掘り起こす効果があります。
ソーシャルメディアを使ったマーケティング
ソーシャルメディアの法人アカウントを使用して動画コンテンツを配信すれば、ブランディング効果があります。ただし、動画広告と同じ感覚で動画コンテンツを制作してしまうと、逆にユーザーから疎まれる可能性があるので注意しましょう。基本的には、ユーザーの目を惹くような動画コンテンツがおすすめです。
企業Webサイトを使ったマーケティング
メディアサイトやブログサイトなど、企業独自のWebサイトを運用していれば、そこで動画コンテンツを自由に配信できます。企業Webサイトで動画マーケティングを実施する利点は、SEO対策によって閲覧ユーザーを際限なく増やせることです。動画コンテンツを検索結果上位に表示させることができれば、自然と企業Webサイトにユーザーが流入します。
バナー広告を使ったマーケティング
バナー広告といえば画像やテキストを使ったコンテンツが一般敵ではあるものの、最近では動画コンテンツを配信するケースも増えています。しかし、一目で広告とわかるため、効果が薄いのが難点です。唯一の利点は、低コストで様々なWebページに広告を配信できることでしょう。
セミナーを使ったマーケティング
集客のために開催するセミナーやイベントで動画コンテンツを使うと、ブランディング効果の他、一定のニーズを持った人に訴求できるという利点があります。セミナー中に配信するものなら、確実に最後まで動画コンテンツを流せるため、効果は高い傾向にあります。
制作する動画コンテンツの目的が定まっていれば、活用すべき動画マーケティングの種類は自然と決まります。この点を考慮しても、「何のための動画コンテンツなのか?」をハッキリさせることはやはり重要です。
ポイント③ 目的に合った最適な動画制作会社を選ぶ
動画コンテンツを内製するには、手間とコストが莫大にかかります。チームを編成したり機材を揃えたり、教育をしたり何かと難しいことが多いでしょう。そのため、ほぼ全ての企業が動画コンテンツの制作を、動画制作会社に依頼します。
ということは、動画制作会社選びも動画マーケティング成功の重要なポイントの一つです。
如何に自社のニーズを満たし、企画段階から配信まで関わってくれる動画制作会社と出逢えるかが大切です。動画制作会社の選び方については「動画制作会社の選び方を7つのポイントで解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント④ 動画コンテンツ配信は「終わり」ではなく「始まり」
動画マーケティングを実施したい企業も、動画制作会社も、動画コンテンツ配信を「終わり」としてしまうと、十中八九失敗します。なぜなら、動画マーケティングの目的は動画コンテンツを作成して配信することではなく、あくまで動画コンテンツを活用して集客や販売促進などのマーケティング効果を狙うことにあるからです。
しかし、動画コンテンツ作成を進めていくにつれて、次第に動画コンテンツ配信がゴールになってしまうケースは決して少なくありません。
動画コンテンツ配信は「終わり」ではなく「始まり」です。動画マーケティング実施企業も動画制作会社も、このことを肝に銘じてプロジェクトを進みましょう。
ポイント⑤ KGIとKPIを活用しよう
マーケティング業界でよく用いられる評価指標にKGI(キー・ゴール・インディケーター)とKPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)があります。日本語にすると、前者は「重要目標達成指標」、後者は「重要業績評価指標」になります。
噛み砕いて説明すると、KGIはマーケティング活動における最終目標です。集客目的のマーケティングなら、「3カ月で集客率を全四半期比150%にする」などの最終目標がそれにあたります。
対してKPIは、KGIを達成するために、目標達成要因を細かく分けて、それぞれを数値化したものです。たとえば「月1回だったセミナーを週次で開催する」、「セミナーごとに1000人の見込み客にコンタクトを取る」などの指標です。
このようにKGIとKPIを設定しておくと、マーケティングを実施する目的を常に確認しながら、目標達成を追うことができます。動画マーケティングにおいてもこのKGIとKPIは大いに活用できるので、設定してみましょう。
まとめ
動画マーケティングを成功させるポイントは、決して多いわけではありません。ただし、一つひとつのポイントに時間をかけて、1%でも成功率を上げることが大切になります。これから動画マーケティングを実施するという企業は、本稿の内容を参考に、動画マーケティングの成功へ突き進んでください。
また、動画制作を失敗しないための7つのポイントをまとめた、動画制作の勘所も合わせてごらんください。
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