昨今、動画マーケティングがホットな市場として注目を集めています。企業Webサイトに掲載する動画に加えて、特にソーシャルメディアを活用した動画マーケティングが活発化し、TwitterをはじめFacebookやInstagramなど主要ソーシャルメディアでの動画コンテンツ活用が目立ちました。
動画マーケティングの効果は非常に多岐にわたります。従来の主流だったテキストや画像を活用したマーケティングよりも、圧倒的な情報量とビジュアルで見る人を魅せつけます。加えて、Web上で配信する動画コンテンツはテレビCMなどのマスマーケティングとも違い、ユーザーと「対話」しながらマーケティングを展開できるので、ユーザーのニーズを段階的に増していける、という効果もあります。
そんな動画マーケティングをまだ実施したことがないという企業には、今後ぜひとも積極的に検討し、そのマーケティング効果を実感していただきたいと思います。そこで今回は、動画マーケティング取り組みのきっかけになるよう、実施すべき理由をご紹介します。
関連記事:動画マーケティングとは?その始め方と成功のポイント
動画コンテンツのトラフィックが軒並み増加
トラフィックとは「通信」のことで、Web上を流れる通信がどれくらいあるのかを表す一つの指標です。シスコシステムズが毎年公開している、世界のIPトラフィック予測に関するホワイトペーパーによれば、2021年のトラフィックは実に3.3ZB(ゼタバイト)に達します。
引用:Cisco Systems「Cisco Visual Networking Index: Forecast andMethodology, 2016–2021」
ZBという単位を馴染み深いGB(ギガバイト)に換算すると、1ZBあたりはなんと1,000億GBです。従って、3.3ZBは3,300億GBになります。iPhoneの最新バージョンであるiPhone 8のハイエンドモデル(最上位機種)の記憶域容量が256GBなので、約12億8900万台にもなるiPhoneに格納できるデータが年間で流れることになります。
これだけ巨大なトラフィックがWeb上を流れる中、動画コンテンツが全体を占める割合は82%だといいます。つまり、2021年のWeb上に流れるトラフィックのほとんどが、動画コンテンツになるのです。
動画コンテンツのトラフィックが増えるということは、ユーザーがその分動画に触れる機会が大きくなります。このため、動画マーケティングを実施することで、効率良くマーケティングを展開し、より多くのユーザーに商品やサービスをアピールできるということです。
シニア層も実はスマートフォン所持が当たり前
中堅・大企業はもとより、中小企業の決裁者の多くは50代以上のミドルシニア・シニア層です。そのため、決裁者に効率良く訴求するためには、動画コンテンツは弱いんじゃない?という意見もあるでしょう。
しかし、予想に反してミドルシニア・シニア層のWeb活用は進んでいます。たとえばMMD総研が実施した「2017年シニアのスマートフォン利用に関する調査」の結果によると、60代のスマートフォン所持率は51.9%と過半数を超えています。70代でも35.7%と想像以上に高い所持率です。
引用:MMD総研「2017年シニアのスマートフォン利用に関する調査」
さらに、米国のデータではYouTubeにて55歳以上のユーザーの滞在時間は、2015年から2016年にかけて3倍に増加しています。
引用:The Latest YouTube Stats on Audience Demographics
こうしたミドルシニア・シニア層のWeb利用や動画コンテンツ視聴の傾向を見ても、企業の決裁者に効率良く商品やサービスを訴求するために、如何に動画コンテンツが効果的かが分かります。
ユーザーに最も好まれているコンテンツは「動画」
ソーシャルメディアやニュース記事など多彩なコンテンツが流れるWebにおいて、ユーザーが最もじっくり視聴するコンテンツは「動画」です。これは、マーケティングソフトウェアを提供するHubSpotが公開したコンテンツ消費に関する調査の中で明らかになっています。
さらに、先述したシスコシステムズの調査結果によると、2021年には全世界で毎月500万年分の動画が再生されると予測されています。
「動画」というコンテンツは、今や多くのユーザーにとって生活の一部です。テレビを観る代わりにYouTubeを視聴したり、ちょっと隙間時間でソーシャルメディアに流れる動画コンテンツをチェックしたりと、これからさらに動画コンテンツは生活の中心になっていくでしょう。
そうした動画コンテンツを活用した動画マーケティングは、間違いなくマーケティング業界のビッグ市場に発展します。
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動画コンテンツなら多彩な表現ができる
動画コンテンツは、テキストや画像コンテンツよりも短時間で大量の情報伝達ができるだけでなく、より多彩な表現ができるというのも魅力の一つです。同じ内容の動画コンテンツであっても、見せ方一つで雰囲気や伝わるメッセージは大きく変わります。
従って、ターゲットごとに配信する動画コンテンツを変えれば、より多くのユーザーに商品やサービスの魅力を訴求できます。ただし、多彩な表現ができるという反面、適切な表現でないと上手にメッセージが伝わらない場合があります。
だからこそ、動画制作会社選びは大切です。企画段階から積極的に関り、クライアントが動画マーケティングを実施したい意図を汲み取って、それを動画制作に反映できる制作会社は少ないでしょう。
そうした動画制作会社を選ぶポイントは「動画制作会社の選び方を7つのポイントで解説」でご確認ください。
まとめ
動画マーケティングは成功こそすれば絶大な効果を発揮します。さらに、動画マーケティングを実施するメリットが増えているとあれば、取り組まない手はないでしょう。ただし、動画マーケティングを成功させるにはいくつかのポイントがあるので、その点を十分に考慮した上で取り組んでいただきたいと思います。
参考記事:動画マーケティング成功5つのポイント
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