弊社が創業してから10年以上が経過していますが、最近動画市場が盛り上がりを見せているのは肌で感じるところです。そして、以前は単純に動画を作りたいという要望が多かったのですが、最近ではより戦略的に動画を活用してビジネスで成功を収めることを目的に弊社にお声がけいただくことが多い現実があります。
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今回は、そんな動画マーケティングのトレンドをおさらいして動画を活用した新しい施策へのヒントをご紹介したいと思います。
関連記事:動画マーケティングとは?その始め方と成功のポイント
トレンド①驚異的な成長を見せる動画広告市場
サイバーエージェントとデジタルインファクトが共同で実施した調査※1によると、2017年の動画広告市場は1,093億円に達しています。世の中に存在する動画のほとんどは広告では利用されていないものですから、この広告動画市場の大きさを考慮すると非常に大きな市場であることがわかります。また、2015年の動画広告の市場規模は506億円なので2年間で2倍に成長し、これが2020年にはさらに2倍の2,000億円を突破するとされています。
このことから企業において、そして企業の広告においても動画がスタンダードになっていると言っても過言ではないでしょう。
さらにCA Young Labとデジタルインファクトが共同実施した国内YouTuber市場動向調査※1によると、2017年の国内YouTuber市場は219億円と前年比2.2倍の成長を見せています。小学生の将来の夢ランキングにYouTuberが上位に入るのもうなずけます。
動画広告がここまで成長市場へと発展した背景には、やはり動画コンテンツとデジタルの「親和性の高さ」が起因しているでしょう。スマートフォンやパソコンを使用すればいつでもどこでも気軽に動画が視聴できる時代ですし、広告配信側からしても短い時間で大量の情報伝達ができる動画コンテンツを選ぶのは必然です。
現在、1社が最低1つWebサイトを運営する時代になりました。そして、ほとんどの企業がWebサイトを戦略的に活用したいと思っています。そのためにはコンテンツの質や種類が差別化の糸口となります。このような背景から動画コンテンツをビジネス活用するのが当たり前な時代になったと言えるのです。
≪参考≫
※1動画広告市場、2020年には2,000億円突破!YouTubeを使った革命的WEBマーケティングの重要性
※2動画マーケティングの威力が伝わる統計と動画作成5つのポイント
トレンド②米国ではデジタルがテレビを越える時代に
マーケティング先進国である米国。そこでは、デジタルがテレビを越える時代に差し掛かっています。
テレビを見ながらスマートフォンでSNSを使用するといった行動をマルチタスキングと呼びます。この行動によって1日のメディア接触時間の平均は約35時間とされ※3、1日を超えています。メディア接触時間が増えることでデジタルがテレビを越えるのは時間の問題です。
日本でもマルチタスキングは一般化しているため、メディア接触時間は年々増加傾向にあります。
もう一つ、オンライン広告における技術的標準規格の策定などの行う機関「Interactive Advertising Bureau(IAB)」が行った調査※4によると、2017年のデジタル広告市場725億ドル(約7.9兆円)に占めるモバイル経由の割合は366億ドル(約4兆円)と半数を超えています。
デジタルがテレビを越えるのと同時に、モバイルがデジタルの中心となる時代がすでに到来しています。今後、動画マーケティングに取り組む際はモバイル広告に着目すると多くのチャンスを生み出せるかもしれません。
≪参考≫
※3米国はデジタルがテレビを超えるタイミングに差し掛かっている【スマートフォン プロモーション ミーティング】
※4Digital advertising surpassed TV ads in 2016
トレンド③ソーシャルメディアを活用した動画広告
動画広告を配信するプラットフォームの中でも最近では特にソーシャルメディアが注目されています。たとえばTwitterにおける広告売上は堅調※5に伸びているとして、Twitterでの動画広告配信の価値が上昇しています。
Twitterは世界中から見て特に日本人ユーザーが多いソーシャルメディアであり、昨年10月には国内でインストリーム動画広告のサービス提供が開始されています。インストリーム動画広告とは動画が再生される前に流れる動画のことで、YouTubeでもお馴染みの配信方法です。
インストリーム動画広告を活用することで関連動画への広告配信が容易になり、かつ自然とユーザーの目に触れるよう配信できます。ソーシャルメディアの利用者が年々増加していることもあり、すでに巨大な動画広告配信プラットフォームに成長しています。
トレンド④動画広告でもOne2Oneマーケティングを
動画コンテンツ配信に関する技術が進歩したことで、動画広告でもOne2Oneマーケティングの時代が到来しています。たとえばユーザーが検索したキーワードやユーザーの行動履歴、属性情報に応じて配信する動画を変えることでカスタマイズしてマーケティングを展開できます。
動画広告にてOne2Oneマーケティングを展開するためには専用ソリューションの導入が必要にはなりますが、広告効果を最大化できるというメリットがあります。
たとえばイギリスの製菓・飲料メーカーのCadburryが配信したパーソナライズド動画広告は、Facebookからユーザーの写真や名前を取り込んで動画を作成し配信するといった高度なクリエイティブ※7を実現しています。
≪参考≫
Cadburry GLOW George Young's Personalised Video
動画マーケティングのトレンドは変化の連続!
動画コンテンツを活用したマーケティング市場は急速に拡大しています。広告配信だけでなく、自社Webサイトに埋め込むための動画コンテンツの制作数も増えており、様々な活用方法によって多くの企業がビジネスの成功を収めています。
実際に当社ヒューマンセントリックスに寄せられる動画制作依頼も年々増加傾向にあり、現在では月間200本以上の動画コンテンツ制作を手掛けております。
動画マーケティングを成功させるために大切なポイントは「良い映像制作会社を選ぶこと」です。たとえば動画コンテンツを制作して終わりではなく、その後のマーケティング施策まで提案してくれるような映像制作会社を選ぶと、一貫した動画マーケティングを展開できるでしょう。
関連資料:制作会社がこっそり教える良い映像制作会社の選び方7つのポイント
当社ヒューマンセントリックスは動画コンテンツに関するあらゆるサービスをご提供します。動画マーケティングでビジネスを1つ上のステージに上げたい、そんな企業様からのご相談をお待ちしております。
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