YouTubeライブ配信のやり方 企業が成功するためのポイント

 2022.11.08  2023.03.31

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現在では、新商品の広告に活用するなど、企業がYouTubeライブ配信を営業活動に取り入れるケースが増加しています。YouTubeは全世界に動画で情報を発信できるプラットフォームです。企業が効果的に情報発信できるライブ配信について、本記事ではその概要からメリット、ライブ配信方法まで解説します。

YouTubeライブ配信とは

YouTubeライブ配信とは、Googleが運営しているYouTube上でYouTubeライブサービスを使用して、リアルタイムに動画を配信することです。YouTubeでは基本的に撮影・編集しておいた動画を自身のチャンネルにアップロードして配信しますが、YouTubeライブサービスの場合は撮影中の映像をリアルタイムで配信します。 YouTubeライブ配信には、スマホ一台で簡単に配信する方法や、外部カメラやマイクなどの機材を使ってハイクオリティに配信する方法があります。

また、YouTubeライブではイベントの配信やワークショップなどの開催ができ、「ライブチャット」機能で視聴者とリアルタイムにコミュニケーションをとることが可能です。 また、チャンネル登録者数や動画再生時間といった一定の条件をクリアしている場合には、視聴者が配信者に向けて「投げ銭」としてお金を送れる「スーパーチャット」機能が利用でき、広告収益も得られるためライブ配信が収益につながります。さらに、配信を「限定公開」にして配信先を限定することや、配信した動画をアーカイブすることも可能です。

YouTube Live配信の特徴・メリット

YouTubeライブでは、月間6,900万以上のユーザー数を誇るYouTubeで動画を配信できます。視聴者が興味を持っている最新の情報をリアルタイムで届けられるため、ネットニュースやほかのチャンネルで情報が配信される前に、いち早く情報を配信することが可能です。 (参照URL:https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2021-1/)

YouTubeライブの配信には配信のための利用料が不要で、撮影する場所を借りたり移動したりする費用もかかりません。ライブ動画配信の撮影には多くの人手をそろえる必要もないため、人員にかけるコストも抑えられます。 また、通常の動画は撮影後に動画を編集してから投稿しますが、YouTubeライブでリアルタイムに配信する動画は編集が必要ないため、編集にかかる人件費や時間を削減できるなど、さまざまなメリットがあります。

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【企業向け】YouTubeを活用したライブ配信事例

YouTubeライブ配信を活用することで、企業は新しい商品・サービスの紹介や新体制の発表、企業説明会などを実施できます。新商品発売時にライブ配信を行う場合は、その商品・サービスについての情報をニュースなどで発表される前に、自社で独占して発表することが可能です。 さらに、ターゲットユーザーに対してその新商品・サービスのメリットやアピールしたいポイントを動画で詳しく企業主導にて伝えられる、SNSなどで情報が拡散されやすくなるといった効果も期待できます。

イベントや割引キャンペーンなどのお知らせでYouTubeライブ配信を活用するのもおすすめです。 また企業説明会などにYouTubeライブを活用すると、社員や就職活動を行っている学生に対して伝えたい内容を、動画でわかりやすく説明できます。企業の概要やビジョン、魅力、求める人材などの資料を用いて配信できるだけでなく、配信中にはチャットを使用して学生や社員の質問に対応することも可能です。

YouTubeでライブ配信をする3つの方法

YouTubeライブの配信には「Webカメラ配信」「モバイル端末配信」「エンコーダ配信」の3種類の方法があります。「Webカメラ配信」はWebカメラとマイクがついているパソコンを使ってブラウザ上から配信する方法です。チャンネル登録者数の制限がないため手軽に配信でき、12時間未満の配信の場合はアーカイブ保存が自動的に行われます。

「モバイル端末配信」はスマートフォンやタブレットのカメラやYouTubeアプリを使用して配信できる方法です。カメラなどほかのデバイスが不要で、撮影から配信まですべてスマートフォンで行えるため、簡単にライブ配信ができます。

「エンコーダ配信」とは、パソコンに接続していない複数のカメラなどを使用する方法です。ストリーミングで使用するエンコーダをインストールし、カメラなどで取り込んだ映像をデジタル形式に変換してから配信します。 基本的な配信手順はいずれのやり方でも同じため、配信方法は下記で紹介します。

スマホ・タブレットからライブ配信する際の注意点

スマートフォン・タブレットといったモバイル端末から配信するには、一定の条件を満たしている必要があります。YouTubeのチャンネルを開設していて、さらにチャンネルに登録者数が50人以上いなければライブ配信はできません。登録者数が50人以上いる場合でも、1,000人未満ではライブ配信時に視聴できる人数が制限されるケースがあります。

ライブ配信が可能な条件を満たしている場合、設定でライブ配信を有効にすると配信が可能になります。ただし、有効にしてから実際に開始可能になるまで24時間かかる場合もあるため、早めに設定しなければなりません。また、過去90日以内にチャンネルのライブ配信が制限されていた場合にもライブ配信は行えません。

YouTubeを活用したライブ配信のやり方・手順

YouTubeを活用したライブ配信を行うためには、事前に配信の環境を整えてからアカウントを作成し、必要な設定をする必要があります。以下にライブ配信を行う手順を解説します。

1.配信に必要な環境を整える

まずYouTubeライブ配信を行う前に、配信に必要な機材や適した場所などを用意することが大切です。具体的には、パソコンやWebカメラを準備する必要があります。パソコンから配信する場合には、Webカメラつきのパソコンがあるとライブ配信が可能です。Webカメラがついていないパソコンを使用する場合や、より高画質な映像を配信したい場合にはWebカメラを用意しなければなりません。

エンコーダを使用した配信をするときには、動画をデジタル形式に変換するエンコーダソフトウェアが必要です。エンコーダ配信では、複数のカメラを使ったライブ配信や画面を共有した配信、ゲーム配信など複雑な映像を使った配信ができるため、必要に応じてカメラやマイクの準備をしましょう。撮影場所には、映像を明るく見せる白い壁のスタジオが適しています。

2.アカウントを作成する

YouTubeで視聴、配信、コメントを入力などの機能を使うには、Googleアカウントが必要です。Googleアカウントを取得していない場合には、Googleのログイン画面で「アカウントを作成」を選択、必要事項を入力してGoogleアカウントを作成します。 その後YouTubeのホーム画面を開き、右上の「ログイン」からGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力してログインします。さらに次はYouTubeライブ配信に必要なチャンネルの開設が必要です。チャンネル作成後には、チャンネルの飾り付けをしてライブ配信にそなえます。

【YouTubeのチャンネル作成手順】

  1. YouTube画面の右上のアイコンから「チャンネルを作成」を選びます
  2. 「カスタム名を使う」を選びます
  3. 「チャンネル名」を考えて入力します 4.チャンネルにプロフィール写真、チャンネル概要を設定します

【チャンネル飾り付けの手順】

  1. アイコンを決定します
  2. チャンネルアートを決定します(パソコンやスマートフォンなど、デバイスによってチャンネルアートのサイズは異なります)
  3. (チャンネル作成時に概要をスキップした場合)チャンネル概要を入力します

3.ライブ配信の設定を行う

YouTubeチャンネルの設定後は、ライブ配信の設定が必要です。YouTubeライブ配信をするには、チャンネル設定ページから「アカウントの確認」をしておく必要があります。YouTube画面で右上のビデオカメラアイコンをクリックすると、電話やSMSでの認証手続きが始まります。国名、確認コードの受け取り方、電話番号などを登録して、届いた確認コードを入力するとアカウントの確認が可能です。ここまでの設定を、ライブ配信の24時間前までに済ませておかなければなりません。

「アカウント確認」後、ライブ配信を行うときには、ライブ配信前に詳細情報を設定します。右上のビデオカメラアイコンをクリックして「ライブ配信を開始」を選び、ライブ管理画面を開いてから左側の「ウェブカメラ」を選択、配信する「タイトル」「説明」を入力し、「カテゴリ」「サムネイル」を選択します。カスタマイズでは「チャット」の選択、プライバシー設定で「公開設定(公開・限定公開・非公開)」などを行うと設定完了です。

事前にライブ配信のスケジュール設定をしておくと、チャンネル登録者に放送開始日時がメールされるため開催前からの告知ができます。予約配信の配信開始前に訪問した視聴者には待機画面が表示されて、参加者同士がチャットで交流できる状態になるため、視聴者の興味をひく待機画像の準備をしておくのがおすすめです。ライブ配信は、事前にSNSを使って告知しておくと、配信時の視聴者数増加が期待できます。

4.ライブ配信を行う

上記までの設定を終えると実際にライブ配信ができるようになります。ライブ配信を成功させるには、あらかじめリハーサルをしておくことが大切です。事前にライブ配信を限定公開にして配信側だけが見える状態で行うと、リハーサルとして配信時の映像や音声などのチェックが可能です。 ライブ配信を始めるときは、上記のスケジュール以外の設定を行ってからWebカメラ、マイクの選択を確認して「ライブ配信を開始」をクリックします。

配信中に「タグの追加」「収益化の変更」「チャット設定」などを操作し、ライブ配信終了時には「ライブ配信を終了」をクリックして終了します。配信中には、時間の配分をチェックするためにタイムキーパーを用意しておくことも必要です。

まとめ

YouTubeライブ配信は、パソコンやモバイル端末から視聴者に動画でわかりやすく、かつリアルタイムに情報を配信できるサービスです。ライブ配信は、環境設定・アカウント作成・配信設定・配信というステップで比較的簡単にできます。企業が利用することにより、低コストで多数のYouTubeユーザーにアプローチできるなど、さまざまなメリットを活かせるでしょう。

ただ、実際の配信にあたって効果的なアピール方法がわからない、という方もいるかもしれません。そうした場合に心強い味方となるのが、動画制作サービスや動画配信サービスの活用です。こうしたサービスでは、さまざまな動画の企画から制作、納品まで、動画配信に関するサポートを受けられます。YouTubeライブ配信をお考えの企業の方は、検討してみてはいかがでしょうか。

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