YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順

 2022.12.27  2023.07.31

お問い合わせ - ウェビナー運用代行サービス

YouTubeライブ配信は、限定公開にすると社内研修や購入者への特典動画など、多方面に活用できます。本記事では限定公開と非公開・公開との違いや、限定公開のメリット・デメリットについて解説します。加えて限定公開の設定手順も詳しく紹介します。社内の情報共有や営業活動にYouTubeライブを活用したいと考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順

YouTubeライブ配信の限定公開とは?

限定公開とは、YouTubeライブ配信の公開範囲を限定できる機能のことです。原則として、視聴できるのは配信URLを知っている人のみです。一般ユーザーが検索しても動画が検索結果に表示されることはありません。仲間内だけでライブ配信を楽しみたい時や、社内マニュアルの動画視聴などに便利です。
ただ、手軽に動画を共有できる一方、デメリットやリスクもあるので、注意点を充分理解した上で利用しましょう。

公開範囲による機能の違い

YouTubeライブ配信の公開設定は、「公開」、「限定公開」、「非公開」の3種類から選択できます。それぞれの公開範囲でできることを比較してみましょう。

  • URL を共有・・・公開○、限定公開○、非公開×
  • チャンネル セクションに追加・・・公開○、限定公開○、非公開×
  • 検索結果、関連動画、おすすめに表示    ・・・公開○、限定公開×、非公開×
  • チャンネルに投稿・・・公開○、限定公開×、非公開×
  • 登録チャンネル フィードに表示・・・公開○、限定公開×、非公開×
  • コメントの投稿・・・公開○、限定公開○、非公開×

限定公開でも、URLの共有やチャンネルセクションへの追加、コメント投稿は可能です。SNSのように共有やコメントができる上、SNSに登録していない人も視聴できるメリットがあります。

成功するブランデッドムービー制作のための 5つのポイント
リモートワーク時代の動画配信まるわかりガイド

YouTubeライブ配信の限定公開設定手順

ライブ配信を限定公開にするためには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。具体的な設定のやり方を、順を追って紹介します。

準備

まずはライブ配信のために必要な機材や環境を準備します。ライブ配信に必要なものは、Webカメラが搭載されたパソコン、マイクやヘッドセットです。もしパソコンにカメラが付いていない場合は、別途Webカメラを準備しましょう。

必要なものが揃ったら、今度は環境を整えます、YouTubeでライブ配信を行うには、GoogleアカウントとYouTubeのチャンネルが必要です。持っていない場合は配信の24時間前までに作成し、アカウントの設定を「ライブ配信を有効」にしておきます。

ライブ配信のやり方については、以下のページでも詳しく紹介しています。よろしければあわせてご覧ください。
YouTubeライブ配信のやり方 企業が成功するためのポイント

公開範囲の設定

準備が整ったら、いよいよ実際にYouTubeライブの配信を開始します。配信と公開範囲の設定は以下の手順で行います。

1. 右上にあるビデオアイコンをクリックし、「ライブ配信を開始」を選択します。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-4

2. 「配信の作成」画面が出てくるので、「詳細」でタイトルや内容の説明、年齢制限などについて入力します。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-6

3. カスタマイズ設定でチャットやメッセージの設定を行います。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-5

4. 公開設定で「限定公開」を選択します。これで公開範囲の設定は完了です。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-8

配信方法

次に公開範囲を設定した後、実際に配信を開始するまでの手順をご紹介します。

1. 公開範囲の設定が終わると自動的にサムネイル用の写真が撮影されます。その後、ストリームのプレビューが表示されるので、下段の「共有」ボタンをクリックします。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-7

2. 動画リンクにURLが表示されるので、配信したい相手とURLを共有します。これでURLを知っている人だけがライブ配信を視聴できます。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-2

3. 共有が終わればストリームのプレビューに戻って、「ライブ配信を開始」を選択します。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-1

*ライブ配信中に設定を公開から限定公開に変えたい場合は、配信画面の「編集」→「設定を編集」→「詳細」と進み、公開設定を「限定公開」に切り替えてください。

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順-3

企業が限定公開を活用するメリット

企業がYouTubeを活用してライブ配信を限定で公開することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下に詳しく解説します。

特定のメンバーへ配信が可能

企業にとって限定公開の大きなメリットは、配信する相手を特定のユーザーや顧客にしぼれることです。会員だけの限定ライブ配信や、商品を購入した人、イベントに参加した人などの特典としてライブ配信をすることもできます。

配信先を限定することで、視聴できた人にはプレミア感を演出でき、リピーターやコアなファンの獲得にも繋げられます。また、チャット覧のコメントで、ターゲットからのレビューが直接もらえるというメリットもあります。

社内の情報共有に活用

ライブ配信は、社内の情報共有にも便利です。従来、セミナーや説明会、研修などは社員を一カ所に集めて行わなければなりませんでした。しかしライブ配信を活用すれば離れた場所にいても同じ情報が共有でき、会場を抑える費用や交通費も削減できます。

また、マニュアルなどの共有も、ライブ配信を活用すれば人的コストを削減でき、教える側のスキルによって学べる内容が左右されることもありません。コメント投稿もできるので、一方的な発信ではなく社員の反応が分かるのもメリットです。

ただし、詳しくは後述しますが、限定公開にしてもURLが外部に漏れるのを完全には防げません。URL拡散リスクも理解した上で、十分注意して運用を行いましょう。

限定公開で配信する際の注意点

限定公開でのライブ配信はメリットばかりではありません。企業が配信を行う際は、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

配信URLの拡散に注意する

YouTubeライブの限定公開配信は、URLを知っていれば誰でも閲覧できます。そのため、配信URLを知っている人が第三者に教えたり、SNSで拡散したりすれば、本来見せるつもりのなかった人の目にも触れることになり、限定公開の意味がなくなってしまいます。

また、公開した側が限定公開にしていても、観た人が公開設定の再生リストに入れてしまうとその人のチャンネルから視聴が可能になってしまうので注意が必要です。配信URLを教えた人には、SNSで拡散したり再生リストに入れたりしないよう、事前にしっかり伝えておく必要があるでしょう。

しかしいくら注意をしていても、拡散のリスクはゼロにはできません。万が一動画が外部に漏れても支障がないよう、社内向けの動画であっても内部の機密情報などは入れないようにしましょう。

配信URLを動画ごとに作成する必要がある

YouTubeのライブ配信は、公開するたびに毎回違う配信URLが作成されます。そのため、配信を行うごとに相手にURLを伝え直さなくてはなりません。配信の頻度が高いと、毎回配信URLを視聴者に伝えるのは手間がかかり、動画数が多くなってくると管理も煩雑になってくるでしょう。
共有洩れなどを防ぐためには、URLと限定公開の配信先を紐づけて管理するなど、管理方法を工夫する必要があります。

まとめ

YouTubeのライブ配信は、限定公開にすることで商品購入者やサービス登録者への動画特典、社内研修やマニュアルなどさまざまなシーンで活用できます。本記事で紹介した具体的な手順を参考に、ぜひ自社でもライブ配信を実施してみてはいかがでしょうか。

ただし、限定公開でもURLが第三者に漏れるリスクはゼロではありません。ライブ配信を行う際は第三者が視聴するリスクも踏まえて、動画に盛り込む情報には十分に注意を払う必要があるでしょう。

動画制作に関するお問い合わせ

RECENT POST「動画マーケティング」の最新記事


動画マーケティング

インスタライブとは?その特徴や企業が活用するメリット

動画マーケティング

YouTubeライブ配信のやり方 企業が成功するためのポイント

動画マーケティング

動画に関する市場規模は? あらゆる視点から動画の今後と将来性を解説

動画マーケティング

インフォマーシャルとは?特徴や構成例を解説

YouTubeライブ配信の限定公開とは? 企業の活用メリットと設定手順

RANKING人気記事ランキング

RECENT POST 最新記事