動画制作会社がここでしか教えない6つの本音とは?動画制作の舞台裏

 2018.06.06  株式会社ヒューマンセントリックス

IT業界14年。動画業界14年。2004年に起業してから、新参者と思っていた筆者も、前のキャリアと
ほぼ同じ期間を、動画ビジネスに、携わってきました。

未来を見ながらというより、日々の課題を1つ1つ解決していくうちに、ユニークな立ち位置のBtoB企業向け専門の動画会社として、多くのIT企業に導入いただきました。
今回は、動画ビジネスの新参者(既に14年たっていますが)だから、きっと感じた、見つけた動画制作の「裏」側についてお話します。

動画制作は多重下請構造?

前職で、動画制作プロジェクトに関わったことがあります。
顧客事例の、動画制作でした。

私の顧客が先進的な製品を導入したということでインタビューしたい、それを動画にしたいというリクエストがマーケティング部門よりありました。
当時営業の責任者だった私は、お客様とのスケジュールの調整や、当日の段取りなど、対応しました。いよいよ撮影日。撮影クルーと称して、10名近くのスタッフが来たのですが、(映画の撮影ではないですよ。通常のインタビュー撮影です)大手広告代理店の担当者一人を除いて名刺を持っていないのに驚きました。

私は動画ビジネスに関わって、その理由が良くわかりました。
カメラマン、クリエーター、ライターは、下請け企業や、フリーランスを使う場合が多いということを。
極端な場合、下請け、孫請け体制になっていることもあります。
そんな驚きの体験から20年近く。BtoB企業で活用する動画を取り巻く環境も、大きく変わってきました。
形のないものを創っていく動画の世界で、クライアントの意見が見えにくい、コスト高につながる、・・・多重下請構造は、デメリットのほうが多いです。
動画をご検討の皆さん。撮影、制作体制について、事前にしっかりとご確認することをお薦めします。

こちらでもっと見る:動画制作・映像制作サービス

動画の価格はどう決まるのか

一般的には、企画脚本、ディレクション、撮影、編集、スタジオ、キャスト、ナレーションなどが動画の価格を構成する項目です。1つ1つ概算を出して、積み上げしていくと、ある程度の数字になります。

逆に予算を決めて、それを前提に、コンテンツ方針、体制、表現などを調整する場合があります。
予算が決まっているなら、表現と納期を許容範囲で、調整します。
こうじゃないとできない、この予算以上でないとできないというのは、アーティスト的な発想。
投資対効果について、シビアなBtoB企業に対して、動画の目的を整理し、予算に合わせて、最適な企画を提案するのが、とても、重要です。

映画やテレビで活躍していたアーティスト的なアプローチとは、違う発想と対応が、企業担当者に安心感を与えます。
動画の価格が、良くわからないという皆さん。
まずは、予算内で、どんな最適な提案をいただけるかいろいろと確認してみるのも、良いかと思います。

楽しくなければ動画じゃない

企画段階や、撮影現場の雰囲気が完成した動画に反映されます。
楽しい雰囲気であれば、登場人物の表情も晴れやかです。
トップや製品責任者のプレゼンテーションを動画化する場合、会社や製品に対する熱い思いは、表情やトークに反映され、訴求力の高い動画として、活用できます。

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目的は、さておき、クールな表現、かっこいい表現を希望されるクライアントがいます。
これは、正しいとか、間違いとか明確な基準がなく個人の感性に依存しています。
実は、本当にクールにかっこいい表現にしたい場合は動画でなく、静止画をお薦めします。
静止画は、30枚くらい撮影して、最もよい1枚を選択します。
それをさらに編集して仕上げます。

動画は、静止画を1秒間に30枚連続してみるようなもの。
声や表情、さらには雰囲気も、連続的に映し出されます。
修正も含めて、かっこよく仕上がるのは、断然、静止画です。
動画には、かっこよさよりも、真実が伝わる手段として、考えたほうが良いです。

長さの感じ方

詳細な状況説明なしに、ただBtoB企業がマーケティングで活用できる動画のポイントを聞かれたら、真っ先に「長さ(尺)」と答えます。
カタログや、ホームページ、デモンストレーションなど、製品ごとに情報が溢れています。

あちらこちらに点在している情報を動画を使って短くわかりやすくすることがポイントです。
但し、情報を提供する側は製品サービスに対して思いが溢れているので、あれもこれも詰め込みたがります。

全てを知りすぎているから、はしょると不安になります。
逆に情報を確認する立場になった時、長いと最後まで視聴しません。
一般的に多いのは12分~15分の会社紹介動画です。

筆者が創業した2004年頃、そのような会社紹介ビデオが価格300万円~500万円くらいでたくさん制作されていました。筆者が起業後すぐに、3か月間、お世話になった映像関連の専門学校でも、「一般的な会社紹介ビデオ」の制作方法ということで、教えていたので当時の標準だったのでしょう。

最後まで見れるのは、社長や幹部だけ。まさに、自己満足の世界です。
会社紹介DVDをいただいた多くの人はシュリンクラップを開封しないまま、机の中に眠らせていました。
視聴する人が身内だけでなく、多岐にわたるのであれば、しっかりした会社紹介動画でも、だいたい5分から6分くらいが適切です。
さらに、Webで紹介したいとなると、2分が目標となります。

ここで、事例をご紹介します。
日商エレクトロニクスの会社紹介を動画です。

①06分13秒 2000文字程
https://www.youtube.com/watch?v=esgdzr5iWS0&t=1s 

②02分41秒 800文字程
https://www.youtube.com/watch?v=6EGnuyZaLhI&t=25s

①に比べて、②は、半分以下のボリュームですが、内容に大きな差を感じることはできたでしょうか。もちろん、関係者であればその差を感じることはあると思いますが、理解度が半分以下ではないと思います。
情報伝達の基本は、何を伝えたかでなく、何が伝わったかです。
常に、情報を受け取る側の視点で、考えたとき、おのずと動画の長さ(尺)は短くなっていきます。

3DCGはストレスとコストがかかる

当社も、2,3年前まで、3DCGを積極的にやっていました。
クリエーターの意識の中でも、技術の最高峰は3DCGができるという固定概念がどこかでありました。

通常の動画制作に比べて、数多くのプロセスを経なければ、3DCGは完成しません。
モデリング(形のトレース)、ライティング(影)、テクスチャマッピング(質感)これらの組み合わせが、3DCGを作り出します。

さらに、最終仕上げであるレンダリング(動画の生成)については、1秒間に1時間ほどもかかる場合があります。
つまり、ちょっとした修正においても、上記のすべての工程を踏まなければならず、時間とコスト、それよりも、クリエーターの心理的なストレスがかなり高くなってしまいます。

好きなものを自由に制作するというのと、お客さんの細かい要求にこえるというのは、そのストレス度合に雲泥の差があります。
あるプロジェクトで、何度も何度もお客様より、細かい修正指示がありました。
その時、対応していたトップクリエーターの言葉を今でも、忘れられません。
「大好きな3DCGが、苦しく、嫌いになってしまいました。」
大好きだったことが、嫌いになる・・・これほど、大きなストレスはありません。

それ以降、3DCGをやめました。やめて大正解でした。
動画の目的は、あくまでも、解りやすい表現です。
その目的を達成させるためには、3DCG以外にも様々な手段とアイデアを総動員すればよいのです。

結果、お客さんにも、コストの負担をかけずに、クリエーターにもストレスの負担をかけずに効果的で健康的な動画を次から次にリリースできるようになりました。

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インパクト優先の動画はクリエーターにまかせる

とにかく市場に認知させたい、インパクトを最優先したい動画は、クリエーターに一任するほうが、価格も抑えることができ良いモノに仕上がります。
お客様は、目的とコンセプトだけ、伝え、あとは、一任します。

もちろん、信頼関係が、基本のプロジェクトです。信頼があるから、遊び心をいれた表現にも、ちょっとチャレンジできます。
大反響をいただいた動画を二つご紹介します。
言葉では、説明しにくいですので、お時間がある方は、どうぞ、視聴ください。

①VMware様(カラオケ調)
https://www.youtube.com/watch?v=GjEdWmqq8Ig

②大塚商会様(ドラマ調)
https://www.youtube.com/watch?v=q5Kq8zkD_lI

本コラムを通して、一貫して、お伝えしていたのは動画には力があるとうことです。

難しいことを、解りやすくする力
遠い人に伝える力
なにかワクワクさせる力
そして、次の行動を起こさせる力

大上段に構えず、まずは、身近なところからスモールスタートして、動画力の効果を実感いただければと思っています。

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