動画の種類とその特徴について解説

 2018.12.26  株式会社ヒューマンセントリックス

動画形式にはAVIやMP4といったメジャーなものからマイナーなものまで実に様々です。ただ、それぞれの一体何を意味しているのかはなかなか理解できないものです。そこで今回は動画の種類(形式)とその特徴について解説します。

その前に、まずは動画形式のコンテナとコーデックについて知る必要があります。

コンテナとコーデックとは?

動画の仕組みというのは皆さんが思っているよりも単純で、映像ファイルと音声ファイルを同時に再生しているだけです。さらに映像はパラパラ漫画のように1枚1枚の画像を繋ぎ合わせて連続的に映し出すことで1つの映像を作り上げています。

2つのファイルを1つにまとめることで動画としているわけですが、これをまとめるのに必要なファイル形式を「コンテナ」と呼びます。コンテナの種類としては次のようなものをよく見かけます。

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動画コンテナの種類

  • AVI
  • MP4
  • MOV
  • MPEG-2
  • MKV
  • WMV
  • FLV
  • ASF
  • VOB
  • WebM
  • OGM

各コンテナにはそれぞれ機能面での特徴が異なり、シーンによって使い分けることができます。たとえばAVIとMP4では次のような違いがあります。

動画コンテナ

AVI

MP4

字幕表示対応

×

ストリーミング再生対応

×

古いWindowsでの再生

×

古いMP3プレイヤーでの再生

×

では「コーデック」とは何でしょうか?これは簡単に説明すると「動画ファイルを圧縮するための技術」を指します。前述の通り映像の仕組みとはパラパラ漫画のように複数の画像を連続的に映し出しています。私たちが普段見かける映像は30fpsといって、1秒間に30枚の画像を映し出すことで1つの映像を見せています。

その画像1枚1枚に容量があるわけですが、それらの容量を圧縮せずに映像を作ると膨大な容量を持つ動画になってしまいます。1枚あたり3MBの容量なら、たった1秒の動画でも90MBもの容量を持つことになってしまうのです。

そのため動画では通常、1枚1枚の画像容量を圧縮します。具体的にはシンプルに1枚1枚を圧縮するか(JPEG画像のように)。前後の画像で似た部分を圧縮することで対応します(似たような映像が連続している部分を簡略化する)。

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実際にはもっと複雑なアルゴリズムによって容量を圧縮しているわけで、この技術を俗に「コーデック」と呼びます。代表的なコーデックが「H.264」というもので、MP4コンテナで使用されるものです。

注意点としては「各コンテナですべてのコーデックが使用できるわけではない」ということです。たとえばMP4コンテナではH.264コーデックが使用できますが、WMV9コーデックは使用できません。一方WMVコンテナではWMV9コーデックが使用できますが、H.264コーデックは使用できません。このように各コンテナで使用できるコーデックは決まっているので、これは単純に覚えて適切なものを使用する必要があります。ちなみに音声ファイルにも適切なコーデックが必要です。

各コンテナで使用できるコーデックについてまとめると以下のようになります。

コンテナ(動画計機) フォーマット(拡張子) 使用可能な映像コーデック 使用可能な音声コーデック
AVI .avi H.264、Xvid、Divx、MPEG-4 AAC、MP3、LPCM
MP4 .mp4 .m4a H.264、Xvid、Divx、MPEG-4 AAC、MP3、Voribis、AC-3
MOV .mov .qt H.264、MJEG、MPEG-4 AAC、MP3、LPCM
MPEG2-TS .m2ts .ts H.264・MPEG-2 AAC、AC-3・MP3(BDMVはAC-3、BDAVはAAC)
MPEG2-PS .mpeg .mpg MPEG-2、MPEG-1・MPEG-4 AAC、MP3、LPCM
MKV .mkv H.264、Xvid、Divx、MPEG-4 AAC、Vorbis、MP3、LPCM、FLAC
WMV .wmv(.asf) WMV9 WMA、MP3、AAC
FLV .flv (後継:F4V) VP6、H.263、H.264(バージョンによる) MP3、AAC、ADPCM
ASF .asf(.wmv) H.264、Xvid、Divx、MPEG-4 AAC、MP3、LPCM、FLAC
VOB .wmv MPEG-2、MPEG-1 PCM、AC3、MP2
WebM .webm VP9、VP8 Vorbis
OGM .ogm Xvid、Divx MP3、Vorbis

各動画コンテナの特徴

AVI

Microsoft Windowsでの標準動画形式です。昔から使用されている動画コンテナであり、ほとんどのコーデックを使用できたり色々な環境との互換性があることから、汎用性の高さで以下も多くのユーザーに使用されています。ただしストリーミング再生に対応していなかったり、Bフレーム表示ができないといった機能面での見劣りがネックです。

MP4

色々なOS、ブラウザ、スマートフォン、家電に対応している一般的な動画コンテナです。MP4コンテナでエンコードすれば最新機器ならほとんど再生可能です。MOVをベースに作られておりAVIに比べて機能が豊富なのも特徴です。

MOV

Appleでの標準動画形式で、Microsoft WindowsでいうところのAVIの位置づけにあります。Apple製品との相性が非常に良い動画コンテナであり、iPhoneやMacが普及した現在では主流動画コンテナの1つです。

MPEG2系

MPEG-2システムというフォーマットがあり、その中に「MPEG2-PS」と「MPEG2-TS」があります。MPEG2-PはDVDに採用されていることで有名な動画コンテナであり、MPEG2-TSはブルーレイや地上波放送で使用されている動画コンテナです。

MKV

正式名称を「Matroska(マトリョーシカ)」と呼びどんなコーデックにも対応しているのが特徴です。字幕表示のオンオフや多重字幕、多重音声やファイル自体が欠損していても再生できるなお多機能を備えています。

WMV

WMVコーデック専用の動画コンテナです。基本的にはASFと同じ構造を持ちます。著作権保護機能を付けることができるため、公式Webサイトからダウンロードした動画ファイル等はこの動画コンテナを使用していることが多いでしょう。

FLV

Adobe Flash Playerがサポートしているコーデックを含む動画を再生できる動画コンテナです。パソコンに該当コーデックがインストールされていなくても、Adobe Flash Playerがインストールされていれば再生可能です。

ASF

AVIコンテナの後継コンテナです。AVIの良いところをそのまま引き継ぎ、悪いところを排除しているのが特徴です。大きく異なる点はストリーミング再生に対応しているかどうかでしょう。

VOB

DVDに動画を書き込む際に使用される専用の動画コンテナです。DVDでしか使用されないので、DVDオーサリングソフト以外では使用されることがありません。

WebM

GoogleがWeb専用コンテナを作成するというコンセプトで生まれ、現在普及活動が進む動画コンテナです。HTML5に対応しているブラウザで再生することができたり、将来的に普及する可能性が高い動画コンテナです。

OGM

MKVの開発元になった動画コンテナです。AVIに不足している機能を盛り込んでいるのが特徴ですが、現在ではほとんど使用されていません。

まとめ

動画の種類の豊富さに驚く方も多いのではないでしょうか。例えばYouTubeでは以下の動画フォーマットに対応しています。

  • .MOV
  • .MPEG4
  • .MP4
  • .AVI
  • .WMV
  • .MPEGPS
  • .FLV
  • 3GPP
  • WebM
  • DNxHR
  • ProRes
  • CineForm
  • HEVC(h265)

https://support.google.com/youtube/troubleshooter/2888402?hl=ja

企業向け動画の場合には一般的なMP4で良いかと思いますが、ヒューマンセントリックスではお客様の望むフォーマットでの納品を承っております。ぜひ、動画制作の際にはご相談いただければ幸いです。

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