コンテンツデリバリネットワーク(CDN)とは?動画制作担当者が知っておきたい基礎知識

 2022.02.09  株式会社ヒューマンセントリックス

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企業がデジタルコンテンツを提供する際、CDNを活用すると可用性が高くなり、サーバーへの負荷が一極集中するのを避けられます。本記事ではCDNの基本的な知識や仕組みに加えて、注目されるメリットについて解説していきます。BtoCだけでなく今後はBtoB向けにも動画コンテンツを充実させたいと考えている方は、ぜひCDNについても押さえておいてください。

コンテンツデリバリネットワーク(CDN)とは?動画制作担当者が知っておきたい基礎知識

コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)とは

CDNは「Content Delivery Network」の略語です。コンテンツデリバリーネットワークとは、デジタルコンテンツをWeb上で数多く配信し、スムーズに届けることができるネットワークのことを指します。

Web上で動画などのコンテンツをダウンロードしようとしたとき、いつもより時間を要する経験をした方も少なくないでしょう。またサイトによっては画像の表示が遅かったり、URLクリックしてもリンク先に切り替わらなかったりというトラブルが起き得ます。これらは、サーバーやネットワークに、多大な負荷がかかることで引き起こされる現象です。

インターネット普及・スマートフォン台頭によって、デジタルコンテンツとしては、テキストベースのものから動画や画像を盛り込んだものがあふれるようになりました。そのためコンテンツ自体の容量が大きくなり、サーバーにかかる負荷もますます大きくなっている、という現状があります。

自社のサーバーが、クライアントからの膨大なアクセスに耐えきれなくなると、前述のようなトラブルが発生してしまいます。そのようなサーバーやネットワークへの負荷を減らすために活用されているのがCDNなのです。

CDNの歴史は古く、インターネットが開発された頃から提唱されているネットワークの改善方法です。近年、特に動画コンテンツの需要が広がっていることで、CDNもより注目されてきているのです。

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CDNの仕組みについて

では、CDNは具体的にどのような働きを持っているのでしょうか。ここでは仕組みについて専門的な用語を知らなくても理解できるように、かみ砕いて解説します。

キャッシュサーバーを利用する

通常、自社の動画などのデジタルコンテンツは「オリジンサーバー」と呼ばれるメインのサーバーに保存されています。オリジンサーバーは1つしかないためアクセスが集中してしまうと、大きな負荷がかかりダウンロードに時間がかかってしまいます。

そこでCDNにあたる「キャッシュサーバー」をいくつも設置します。ユーザーはそれぞれのキャッシュサーバーにアクセスしダウンロードするため、負荷が分散されるかたちになるのです。このキャッシュサーバーは世界中にあり、ユーザーにもっとも近い場所にあるものを自動的に選定して効率良くコンテンツを提供します。

ピザのデリバリーチェーンを例に挙げると、地域の需要や人口に合わせて店舗が点在し、配達の注文はもっとも近い店舗が受け付けています。そうすることで、配達員の移動距離が抑えられ、業務負荷が店舗ごとに分散されます。このようなことをネットワーク上で行っていると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。

DNS設定によりキャッシュサーバーへアクセスする

前提として、DNSは「Domain Name System」のことであり、「端末に付与されたIPアドレスとドメイン名を紐づける」という役割を担っています。このDNSはもともと、ダイレクトにオリジンサーバーへアクセスするように設定されています。

CDNを導入する際にはDNSのAレコードを設定し直し、キャッシュサーバーへとつながるように仕向けます。そうすることでユーザーがコンテンツにアクセスすると、自動的に距離の近いキャッシュサーバーからダウンロードされるようになるのです。

CDNが注目される理由とメリット

ここではCDNが注目される理由やメリットについて探っていきます。CDNの導入を本格的に検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

可用性が高い

キャッシュサーバーを置くことによって、負荷を分散できるCDNであれば集中的なアクセスにも対処可能になります。局所的にアクセスが集中しても、稼働し続けられるので、サイト自体が落ちてしまったり、ダウンロードが遅くなってしまったりする心配がありません。

再度、ピザ店を例に出しましょう。もし1つの店舗に注文が殺到してしまうと、対応しきれなくなってしまいます。電話対応に時間をとられてしまい、ピザを焼く時間がなくなり、配達はどんどん遅れてしまうでしょう。CDNを利用しないままコンテンツを提供していくと、これと同じようなことが起こる可能性があります。

また、トラフィックの分散により万が一サーバーに障害が発生しても、完全に稼働がストップする心配はありません。問題の生じているキャッシュサーバーを切り離せるため、コンテンツの配信もストップしないのです。

セキュリティ水準が高い

CDNのメリットとして、セキュリティ水準の高さが挙げられます。CDNはクラウドベースのソリューションにより高度なセキュリティ体制が敷かれているのです。

近年、企業を狙ったサイバー攻撃の手口はますます巧妙化しており、どのような企業でも被害に遭う可能性があります。そのため、企業は適切な対策を施し、サイバー攻撃から組織を守れる体制を整えなくてはなりません。

CDNがサイバー攻撃への対処になると言われる理由は、分散させたキャッシュサーバーが攻撃の盾となってくれるからです。自社のサーバー自体がダイレクトに攻撃されるとさまざまな被害が考えられますが、未然にキャッシュサーバーが防いでくれます。

特に、DDoS攻撃に対し、CDNは効果的です。DDoS攻撃とは、サーバーへのアクセスを集中させることで負荷をかけ、ダウンさせる手口です。サーバーがダウンすると、通常通りのサービスは提供できず、ユーザーにも多大な迷惑をかけてしまいます。

また、WAF機能も実装したCDNを導入すれば、堅牢なファイアウォールでDDoS以外のサイバー攻撃からもサーバーを守れます。より高度なセキュリティ環境のもと、サービスの提供を考えるのなら、WAFも備えたDCNの導入を検討することをお勧めします。

サーバー負荷を低減できる

サーバーやネットワークの負荷を軽減し、高速なデータ通信を実現できることは大きなメリットと言えるでしょう。

サーバーに大きな負荷が生じると、データ通信の速度は遅くなってしまいます。その結果、「コンテンツのダウンロードに相当な時間がかかる」「画面が表示されない」「サービスを利用できない」といったことが引き起こされます。

このような状況が頻繁に起こると、多くのユーザーは離脱してしまうと考えられます。制作したデジタルコンテンツを効果的に提供していくためにも、ネットワーク環境が適した状態であるかチェックしておく必要があるのです。

CDNはサーバーにかかる負荷を軽減することで、上記のような課題を解決します。ユーザーは、快適なスピードでコンテンツを取得可能となるため、大きな満足度を得られるでしょう。つまりユーザー・顧客満足度向上につながるのです。

まとめ

動画をはじめとする大容量のデジタルコンテンツを取り扱うことが増えた今、快適なアクセスやダウンロード環境を提供するにはCDNの活用が有効です。CDNは実際にコンテンツを置くオリジンサーバー以外にキャッシュサーバーをいくつも置くことで、ユーザーがアクセスすると自動的に近くのキャッシュサーバーにつながり、コンテンツを利用することができるネットワークです。動画コンテンツを充実させていく上では、このようなネットワークの強化も視野に入れておきましょう。

近年、動画コンテンツはBtoCに限らず、BtoB向けのものも積極的に取り入れられています。ヒューマンセントリックスでは商品サービス動画をはじめ、IR動画セミナー動画など、さまざまなBtoB向け動画の制作・配信を展開しています。企画から撮影、制作まで優れたメソッドを基に徹底サポートしますので、動画制作配信で困りごとがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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