コラム

採用動画は効果がある?メリット・デメリットや制作のポイントを解説


recruitment-video-strategy

採用活動において、求職者に自社の魅力をいかに効果的に伝えるかは、多くの企業が直面する課題です。近年は採用動画を活用する企業が増えており、就活生の約7割が採用動画を視聴しているという調査結果もあります。

本記事では、採用動画の効果やメリット・デメリット、主な採用動画の種類のほか、採用動画の効果を高める制作のポイントについて解説します。

■この記事でわかること

・採用動画を視聴した求職者の75%超が「動画があったほうが良い」と答えている
・採用動画のメリット・デメリットと、制作前に知っておきたい注意点
・採用動画の種類と使用シーン、効果を最大化する制作のポイント

採用動画の効果をデータで確認

採用動画は、今や求職者の情報収集に欠かせないコンテンツとなっています。ここでは、実際の調査データをもとに採用動画の効果を確認していきましょう。

1. 約7割の求職者が採用動画を利用

合同会社ARUCHI2025年に実施した調査によると、「直近3年以内に就職・転職を経験した人(978人)」のうち73.3%が、「採用に関する動画(会社紹介や社員インタビューなど)」を視聴していました。

また、「採用動画を視聴した人(717人)」の75.4%が「企業の選択時に採用動画があったほうが良い」と回答しています。採用動画はすでに、求職者にとって重要な企業の判断材料となっているのです。

recruitment-video-strategy_1recruitment-video-strategy_2

2. 視聴者の7割以上が「入社後のギャップなし」と回答

動画は文字よりも多くの情報量と感情的な訴求力を持つと言われており、職場の雰囲気や社風といった文字ではわかりにくい情報を伝えられるのが特徴です。

実際、合同会社ARUCHIの調査では、「現在の勤務先の採用動画を見たことがあると答えた人(507名)」に採用動画と実際の入社後のギャップについて聞いたところ、「予想より良かった」「ほぼイメージ通りだった」と答えた人は74.6%に上りました

recruitment-video-strategy_3

3. 採用動画のメリット

採用動画の制作・導入において、「費用に見合うだけのメリットはあるのか」と疑問に思う方もいらっしゃいます。そこで、採用動画の4つのメリットについてご紹介しましょう。

■採用動画の4つのメリット

recruitment-video-strategy_4

4. 応募者数の増加と認知拡大

採用動画は、応募者数の増加と認知拡大の効果が期待できます。

採用サイトや求人媒体に動画を掲載すると、文字情報のみの場合よりも閲覧時間が伸びる傾向があります。その結果、視聴者の企業理解が深まり、応募率の改善にもつながりやすくなるのです。

さらに、動画コンテンツは拡散力が高いため、求人媒体では接触できなかった潜在的な求職者層へも、SNSYouTubeを通じてリーチできます。

5. 採用ミスマッチの防止

採用ミスマッチは早期離職の大きな原因のひとつです。

採用動画は、職場の雰囲気や社員の働き方、実際の業務内容を映像で伝えられるため、入社後のイメージギャップを事前に解消する効果があります

6. 採用コストの軽減

採用コストの軽減も、採用動画の活用で期待できるメリットです。

一度制作した採用動画は繰り返し使用したり、複数チャネルで活用したりできます。会社説明会や面接の場で担当者が毎回行っていた企業説明や業務案内を動画に代替できるので、人事担当者の説明工数を大幅に削減できるでしょう。

また、採用動画を通じて求職者が事前に企業理解を深めることで、応募者のセルフスクリーニング(求職者が、自分と企業との適合性を判断して応募を検討すること)が促されます。そのため、選考に進む求職者の質の向上や、採用工数全体の効率化にもつながります。

7. 企業ブランディングの強化

企業ブランディングの強化も、採用動画が持つ重要な効果のひとつといえます。

動画は視聴者の記憶に残りやすいため、企業名や事業内容、社風の認知向上に効果的です。また、採用動画は求職者だけでなく、取引先や顧客の目にふれることもあります。

採用目的にとどまらず、企業全体のブランドイメージ形成にも寄与するコンテンツとして、幅広く活用できるでしょう。

採用動画のデメリット

採用動画には多くのメリットがある一方、制作・運用時に注意すべきデメリットといえる点も存在します。採用動画で注意すべき3つの点について解説します。

■採用動画で注意すべき3つのポイント

recruitment-video-strategy_5

1. 制作費用・期間が必要

採用動画を外注の制作会社に依頼する場合、内容にもよりますが、20万~350万円程度の制作がかかります

また、動画制作は開始から納品まで2週間~2ヵ月程度かかるため、動画を使用する時期から逆算して、計画的に制作に取り組む必要があります。撮影の準備や出演依頼など、事前に社内リソースを確保することが必要です。

採用動画の制作費用については、以下の記事もあわせてご覧ください。
採用動画の費用相場は?動画の種類と目安料金・内訳を解説【2026年版】 

 2. 動画と実態のギャップ

採用動画の効果を高めようとするあまり、動画を実態にそぐわないポジティブすぎる内容に仕上げてしまうケースがあります。ですが、過度な作り込みは、入社後のギャップを生む要因となり、早期離職につながりかねません

また、動画の内容が現実と大きく異なる場合、SNSでのネガティブな口コミへとつながるリスクも懸念されます。採用ミスマッチ防止の観点から、実際の業務・職場環境・社員の声をありのまま伝えることが重要です。

3. 陳腐化リスク

陳腐化リスクも、採用動画を運用する上で意識すべき注意点といえます。採用動画は一度制作すれば終わりではなく、定期的な更新が必要なコンテンツです。例えば、動画に出演している社員の退職・異動や、制度・オフィス環境の変化などがあった場合は再撮影が必要となります。

なお、最初から「更新しやすい構成・素材分け」を意識して制作すると、必要な部分の差し替えだけで対応できるため、更新コストを抑えることができます。

無料お役立ち資料 「導入事例の伝え方がわかる資料」を ダウンロードする

採用動画の種類と目的

採用動画と一口に言っても、さまざまな種類があります。代表的な5種類の採用動画とその目的、活用シーン例をご紹介します。

■主な採用動画の種類

動画の種類

内容

目的

活用シーン

会社紹介動画

事業内容・歴史・組織文化を包括的に紹介する

企業理念を伝え、認知度向上と応募意欲の喚起を図る

採用サイト、説明会、会社案内

社員インタビュー動画

社員が入社理由ややりがいを語る

働いている社員のリアルな声を伝える

採用サイト、SNS、職種別ページ

トップメッセージ動画

経営者がビジョンや採用方針を発信する

掲げるビジョンや求める人物像を伝え、信頼感を与える

説明会冒頭、採用サイトTOP

座談会動画

複数の社員が特定のテーマに沿って会話をする

職場の雰囲気や社員同士の関係性を自然に示す

採用サイト、説明会、社風紹介

仕事内容紹介動画

業務の流れや社員の1日を密着取材する

入社後の姿を具体的にイメージしてもらう

採用サイト、説明会、職種別ページ

1. 会社紹介動画

会社紹介動画は、企業の事業内容や歴史、組織文化を包括的に伝える採用動画です。説明会や採用サイト、会社案内コンテンツとして汎用性が高く、採用活動の基盤となる動画として活用されています。企業の魅力を短時間でわかりやすく伝える構成が重要です。

2. 社員インタビュー動画

社員インタビュー動画は、実在の社員が入社理由や仕事のやりがい、職場環境などを自分の言葉で語る動画です。求職者がリアルな入社後のイメージを形成するのに効果的なコンテンツで、採用サイトやSNSでも活用しやすいのが特徴。職種・年次・性別など多様な社員を起用することで、幅広い求職者層への訴求が可能になります。

3. トップメッセージ動画

トップメッセージ動画は、経営者が登場し、企業のビジョンや採用方針を語る動画です。会社全体の方向性や求める人物像を明確に伝えることができます。

経営トップが直接語りかけるスタイルは企業の本気度や誠実さが伝わりやすく、求職者に信頼感を与える効果も期待できます。

4. 座談会動画

座談会動画は、複数の実在社員が登場し、ざっくばらんに会話をする形式の動画です。職場の雰囲気や社員同士の関係性が、動画を通して自然に伝わります。

細かい台本を用意せず、テーマに沿って自由にトークしてもらったものを編集するスタイルが、リアリティを生み出します。

5. 仕事内容紹介動画(社員密着動画)

仕事内容紹介動画は、業務の具体的な流れや職場環境を伝える動画です。「実際どんな仕事をするのか」という求職者の疑問を解消し、入社後のギャップを防ぐ効果が期待できます。

社員の1日に密着する形式や、業務プロセスを紹介するパターンなど、さまざまな切り口があります。職種別採用や、特定ポジションの訴求にも活用しやすいコンテンツです。

採用動画の効果を高めるポイント

採用動画は、さまざまな採用課題の解決に役立ちます。その効果を最大化するために、制作前に押さえておくべきポイントを5つ紹介しましょう。

recruitment-video-strategy_6

1. ターゲットを明確にする

採用動画は、「誰に向けた動画か」というターゲットを明確にすることが重要です

例えば、新卒採用か中途採用か、対象職種は何かによって、伝えるべき内容は大きく異なります。ターゲット設定があいまいなままでは、視聴者に刺さるコンテンツにはなりにくいでしょう。

また、求める人物像を具体化することで、動画の訴求軸や出演者の選定、シナリオの方向性が自然と定まります。

2. 企業らしさを表現する

採用動画では、企業らしさを表現することを意識しましょう。社風や価値観、社員の雰囲気といった「この会社ならではの魅力」を映像で伝えることで、求職者の共感と記憶への定着が促されます。

また、映像トーンやデザインをブランドイメージに合わせることも重要です。

3. 応募者視点で作成する

採用動画を応募者視点で作成することも、採用効果を高める上で欠かせない要素です。企業側が伝えたい情報を一方的に並べるのではなく、応募者が持つ疑問や不安を解消し、前向きな意思決定を後押しする構成を意識します。

例えば、日常業務の流れや社員の声を盛り込むと、動画を見た求職者が「自分がここで働いたらどうなるのか」を想像しやすくなるでしょう。

4. 活用チャネルを定める

採用動画をどのチャネルで活用するのかを、事前に定めておきましょう。採用サイト掲載・説明会上映・SNS配信など、活用シーンによって適切な動画の長さや構成が異なります。

また、一本の動画に複数の目的を詰め込みすぎると、訴求が散漫になりかねません。「何のために採用動画を作成するのか」を明確にした上で、制作会社と方向性をすり合わせることが大切です。

5. リアリティを重視する

採用動画は、リアリティを重視することが大切です。過度な演出や台本に沿った会話は、視聴者に作りもの感を与えやすく、信頼感の低下につながる可能性があります。社員の自然な言葉や、実際の職場の様子を活かした演出こそが、求職者の共感を得やすいといえるでしょう。

「ありのままを見せる」姿勢は、ミスマッチ防止と長期的な採用ブランド強化の両立にもつながります。

採用動画の制作事例

採用動画制作のポイントを把握した上で、他社で使用している動画をご覧いただくと、各社の伝えたいメッセージや制作意図がよく見えてきます。ここで、ヒューマンセントリックスが手掛けた4社の採用動画事例をご紹介します。

水野産業株式会社様|会社紹介動画

水野産業株式会社様の採用動画は、新卒採用説明会向けに作成した会社紹介動画です。

説明会に参加される学生の方々に向け、事業内容・設備・社員の姿を、5分超の長尺フォーマットで丁寧に伝える構成が特徴。企業の実態をじっくり届けることで、応募後のミスマッチ防止と入社前の不安解消に貢献する動画となっています。

水野産業株式会社様の事例については、以下の記事もあわせてご覧ください。
動画制作・映像制作の実績・事例 | 会社紹介動画 : 水野産業株式会社

株式会社トープラ様|社員インタビュー動画

株式会社トープラ様の採用動画は、実際の先輩社員が登場する社員インタビュー動画です。

社員が業務内容ややりがいをリアルに語る場面を中心に、現場映像を随所に差し込むことで、職場環境のリアルな雰囲気が伝わります。求職者が「入社後の自分の姿」を具体的にイメージしやすい動画を実現しました。

株式会社トープラ様の事例については、以下の記事もあわせてご覧ください。
動画制作・映像制作の実績・事例 | 採用向け 先輩社員インタビュー動画 : 株式会社トープラ

りらいあコミュニケーションズ株式会社様|仕事内容紹介動画

りらいあコミュニケーションズ株式会社様の採用動画は、ドキュメンタリー形式の仕事内容紹介動画です。

社員の1日の流れを密着形式で描き、新卒の求職者がコールセンター業務に抱く先入観や、不安を払拭することを主目的としています。また、仕事内容だけでなく、働く人の想いや職場の雰囲気が伝わる内容に仕上がっています。

りらいあコミュニケーションズ株式会社様の事例については、以下の記事もあわせてご覧ください。
動画制作・映像制作の実績・事例 | 新卒採用向け ドキュメンタリー動画 : りらいあコミュニケーションズ株式会社

株式会社ネクスウェイ様|会社紹介動画

株式会社ネクスウェイ様の採用動画は、新卒採用イベントや説明会で活用するために制作した会社紹介動画です。

人事担当者が登場し、プレゼンテーション形式で企業の魅力をダイレクトに伝えるスタイルを採用。自然な表情と親しみやすい話し方、さらにスタジオ撮影による安定感のある映像で、短尺ながらも強い印象を残す動画に仕上がりました。

株式会社ネクスウェイ様の事例については、以下の記事もあわせてご覧ください。
動画制作・映像制作の実績・事例 | 人事部が熱量を持ってプレゼンする会社紹介

「導入事例の伝え方がわかる資料」を 無料ダウンロードする

まとめ|効果の高い採用動画を制作するために

採用動画は、応募数の増加・採用ミスマッチの防止・企業ブランドの強化など、さまざまな採用課題に対する効果が期待できます。また、より効果の高い採用動画を制作するには、動画の目的や採用課題を理解した上で、最適な手法を一緒に考えてくれる制作会社を選ぶことが大切です。

ヒューマンセントリックスは、「どのような動画を作るか」ではなく「どのように課題を解決するか」というスタンスで、これまで約2,500社・55,000本以上の法人向け動画制作を手掛けてきました。130名の正社員が全工程を担当する内製体制により、企画から撮影・編集、公開後の活用まで一貫したサポートが可能です。

効果の高い採用動画の制作をお考えのご担当者様は、ぜひヒューマンセントリックスにご相談ください。

新規CTA

よくある質問

1. 採用動画はどのくらいの費用で制作できる?

採用動画を制作会社に発注する費用の目安は以下のとおりです。

・日常の取り組みや情報を、手軽にわかりやすく伝える動画:20万~50万円
・商品・サービスの魅力をしっかり伝え、成果につながる映像:50万~150万円
・企画と演出で、企業価値を印象的に伝える映像:150万~350万円
・大規模な企画・演出で、ブランドを強く印象づけるハイエンド映像:350万円~

なお、動画の長さや撮影日数、アニメーションの有無などによって金額は変動します。

2. 採用動画の適切な長さはどのくらい?

採用動画の適切な長さは、活用シーン(どこで使用するか)によって異なります。主なチャネル別の長さの目安は以下のとおりです。

・SNS・広告用:30秒~1分
・採用サイト掲載・会社説明会での上映用:2~3分
・企業理解を深めるコンテンツ:5分程度

3. 採用動画の効果はどうやって測定する?

採用動画の効果は、定量指標と定性指標の両面から測定するのが有効です。

代表的な定量指標には、動画の視聴回数・視聴完了率・応募数の変化・内定承諾率などが挙げられます。
定性指標としては、「入社後のギャップがなかった」という社員の声や早期離職率の変化などが、採用動画の効果を測る有効なデータになります。

この記事の執筆者
株式会社ヒューマンセントリックス マーケティング部

株式会社ヒューマンセントリックス マーケティング部

動画制作を検討する企業担当者に向けて、企画・構成・活用方法・費用感など、実務に役立つ情報を発信。 制作現場とマーケティング双方の視点から、目的に合った動画活用をわかりやすく解説しています。

掲載日: 2025.10.27  / 更新日: 2026.07.01

RELATED POST関連記事


RECENT POST「新卒・中途採用動画制作」の最新記事


新卒・中途採用動画制作

【企業向け】採用動画の最新トレンド 2026|応募率を上 げる表現・構成・活用法を徹底解説

新卒・中途採用動画制作

社員の定着化を求める人事部の動画活用術