オリジナルとコピー(複製)に関する著作権

〜 動画制作・動画活用に役に立つ知的財産権について優しく解説 〜

オリジナルと複製したコピーでは著作権に関して違いはありますか?例えば、写真館で写真を撮った場合、基本的にネガやデジタルデータ(オリジナルファイル)の販売はなく、プリントした写真自体や焼き増しに関して、料金が発生するビジネスモデルと思います。オリジナルと複製したコピーについての著作権について教えて下さい。

写真館でご自身の写真を撮ってもらうという話に関して言いますと、ちょっと不明確なところがあります。あくまでも写真を撮る写真館としては、写真館のほうが著作者になりますので、著作権を持ちます。ですので、それを受け取ったユーザー、お客様がコピーをするのは本当は適法なのかは曖昧なところがあると思います。

暗黙の了解として、あるいは黙示の許諾として、それをコピーが許されるということなのかもしれません。

ただ、デジタル的に渡したということになりますと、それは明らかにデジタルデータを自由に使ってくださいということの許諾があったものと理解していいかと思います。

今はあまりないかもしれないですけど、ネガで渡す場合もあるかもしれませんが、ネガを渡してもらった場合には、著作権のうちの譲渡権とか複製権・・ネガやデジタルデータから写真を現像する行為、写真をプリントアウトする行為、使う行為というのは、許諾があったものと考えて結構です。

知的財産権のエキスパート、渡辺光弁護士(中村合同特許法律事務所パートナー、ニューヨーク州弁護士)に、一問一答形式のインタビューで、動画を制作、または活用するときに、企業として留意すべきポイントなどを解説いただきました。財産権としての著作権、著作者人格権、著作隣接権とは?二次利用する場合、何に注意すれば良いか?など、分かっているようで、よく理解されてないことの多い知的財産権の実際について、ポイントを押さえ、優しく解説いただいてます。

渡辺 光
中村合同特許法律事務所パートナー
弁護士・弁理士

【主な取扱業務】知的財産権・不正競争防止法・独占禁止法;国際取引法;一般企業法務・商事取引・契約

【経歴】東京大学法学部卒業

【主な著書】

(英文)

  • "Liability of an Operator of Internet Shopping Mall for Distribution of Counterfeit Goods by Shops in the Mall"
    AIPPI Journal Vol. 38 No.1 by AIPPI (2013)

(日本文)

  • 「知的財産権辞典」(共著)(三省堂、2001年)
  • 「財産権判例要旨集」(共著)(新日本法規、 2003年)
  • 「特許・意匠・商標の法律相談」(共著)(学陽書房、 2003年)
  • 「最新事例に見るコンプライアンス違反の相場観知的財産権侵害」
  • BUSINESS LAW JOURNAL 2015年10月号 通巻91号(レクシスネクシス・ジャパン、2015年)

など、多数。

動画制作・動画活用に役立つ
知的財産権14のポイント

知的財産権のエキスパート、渡辺光弁護士(中村合同特許法律事務所パートナー、ニューヨーク州弁護士)に、一問一答形式のインタビューで、動画を制作、または活用するときに、企業として留意すべきポイントなどを解説いただきました。著作権とは?財産権としての著作権、著作者人格権、著作隣接権、二次利用の注意点など、分かっているようで、よく理解されてないことの多い知的財産権の実際について、ポイントを押さえ、優しく回答いただいてます。

動画制作・動画活用に役立つ<br>知的財産権14のポイント

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