Eラーニングとは?メリット・デメリットを解説

 2018.08.22  2023.07.31

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皆さんの会社ではEラーニングを実施していますか?

Eラーニングとは“Electronic Learning(エレクトリニック・ラーニング)”といって、ITテクノロジーやITネットワークを介して時間や場所を問わない学習を実現するための方法です。

ユーザーは手持ちのパソコンやスマートフォンからEラーニングサイトにアクセスし、学習したい内容を選んでWeb上でこれを受講します。もちろんライブ配信だけでなく、予め撮影されたものがEラーニングとして配信されます。

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このEラーニングは現在、多くの企業の社員教育に活用されています。今回は、このEラーニングのメリットとデメリットについてご紹介しましょう。

Eラーニングはなぜ普及した?

Eラーニングがまだ存在しなかった時代の社員教育といえば“集合研修”が当たり前でした。教育対象となる社員を会議室や研修会場などに一堂に集めて、教育部門、上司や役員、ときには経営者自身が講師になったり、専属の講師を招いて教育を実施していきます。

こうした集合研修には実は多大な手間とコストがかかります。研修会場の確保、日程の調整、講師の確保、プログラムの構成、資料作成と発行、出欠の管理、提出物の管理、進捗の管理などです。また、物理的な場所ですので移動交通費や時には宿泊費なども発生します。一回の研修を実施するのにそれは多くの費用がかかっているのです。

Eラーニングはもともとこうした集合研修を効率化する目的で開発されています。Web上で研修を実行すれば、社員を一堂に集める必要はありませんし、受講すべきコンテンツを指示するだけで済みます。もちろんコンテンツを作成するための手間とコストは発生しますが、集合研修を実施するのに比較すると圧倒的に少ない手間とコストで作成できます。また、一度作成したコンテンツは資産として管理できます。

こうした理由から、Eラーニングは徐々に社員教育のツールとして普及しました。矢野経済研究所の調査(拡大を続けるeラーニング市場 ~堅調推移を継続するBtoB市場、提供形態の多様化が進むBtoC市場~)によると、2017年度の国内Eラーニング市場は前年比13.2%で成長し2,000億円の市場規模に達する見込みです。企業にとって教育は重要なポジションであり、それをEラーニングが支えているのです。

Eラーニングのメリット

Eラーニングのメリットを受講者と管理者の視点から解説します。

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受講者視点のメリット

時間や場所を問わず学習できる

集合研修では多数の従業員を一堂に会して研修を実行するため、従業員は多くの時間が拘束されてしまいます。必然的に労働生産性が下がるため、その後の業務負担が増加する傾向にあります。Eラーニングなら時間や場所は問わないため、隙間時間に学習を進めることができ、労働生産性が低下しません。

好きなペースで受講できる

従業員によって受講を進めたいペースがあります。集合研修では誰もが等しいペースで受講するので、習熟度にばらつきが生じやすいでしょう。Eラーニングなら好きなペースで受講できるため習熟度が一定になります。

その場でフィードバックを得られる

Eラーニングではコンテンツを受講するだけでなく、テストを実施したりもします。受講者からすればその場でテストの結果が見えて即座にフィードバックを得られるため、すぐさま次の学習に向けたアクションを取ることが可能です。

講師の違いの影響を受けない

集合研修でありがちな問題が講師によって習熟度が違ったり、教える内容が違うことです。その点Eラーニングはどの受講者に対しても一定のコンテンツを配信するため、講師の影響を受けないメリットがあります。

管理者のメリット

コスト削減になる

管理者視点から見た何よりのメリットは社員教育のコスト削減になることです。前述のように、集合研修では様々な手間はコストがかかります。それに対してEラーニングでは、コンテンツ作成や専用システムの導入に手間とコストがかかりますが、集合研修と比較するとそれらを削減できるケースが多いでしょう。

成績や学習履歴を管理できる

Eラーニングでは各受講者がどれくらい学習しているかの進捗管理と、テストごとの成績を一覧で管理するための機能が備わっています。進捗具合によって適切な指示を出したり、成績に応じて個別教育を行ったりと様々な施策が展開できるので社員教育を効率化できるメリットがあります。

教育内容の変更に対応できる

社員教育の内容が変更になった場合、その都度従業員を集めて集合研修を実施しなければなりません。それに対してEラーニングでは、変更があるコンテンツだけを反映させて配信すればよいので、変更の度に手間やコストをかける必要はありません。

以上のように、Eラーニングには多数のメリットがあり、企業の社員教育を効率化したり、コスト削減に貢献することができます。

Eラーニングのデメリット

Eラーニングのデメリットに関しても受講者と管理者の視点で解説していきます。

受講者視点のデメリット

実技を伴う教育の理解が難しい

Eラーニングはインターネットを介して動画コンテンツによって教育を受講するものなので、座学には向いていますが実技を伴う教育には不向きです。その場で実際にモノに触れることはできないので、実技を伴う教育では習熟度が低下する可能性があります。ただし最近では、VR(Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)を活用したEラーニングも増えています。

専用アプリをインストールする

従業員のスマートフォンやタブレットでEラーニングによる受講を可能にするためには、専用アプリをインストールする場合があります。自ら望んだわけではない、会社が指示したアプリを私用端末にインストールすることを嫌う従業員も多いでしょう。

ネットワーク環境が無いといけない

Eラーニングで教育を受講するためには当然ネットワーク環境が必要です。しかし受講者の中には無制限にパケットが使用できない端末を使用している場合もあるため、受講者にコスト負担を強いることになります。

チームによる教育活動には向かない

昨今の研修ではチームに分かれて複数人で課題を解決していくようなものもあります。このような場合には、Eラーニングは向いておらず集合研修が良いでしょう。

管理者視点のデメリット

Eラーニングシステムの導入にITスキルが必要

Eラーニングを実施するためには専用システムが必要です。これを導入するためには専門のITスキルが必要ですし、IT人材が欠かせません。そのためIT人材を保有していなかったり、リソースが少ない企業では、システム導入が負担になる可能性があります。ただし最近ではクラウドサービスとして提供されているEラーニングシステムも多いので、IT人材不足は解決できます。

コンテンツ制作の手間とコストがかかる

集合教育を実施するのに比べると少ないものですが、コンテンツ制作には手間とコストがかかります。さらに、適切なコンテンツを制作しないとEラーニングによる学習が高い効果を発揮しない可能性があるため、コンテンツ制作は慎重に行わなければいけません。

以上のように、Eラーニングにはメリットがあればデメリットもあります。その両方を理解した上で、適切な運用を目指すことが大切です。

Eラーニングのコンテンツ制作はヒューマンセントリックスまで

当社ヒューマンセントリックスは、豊富なビジネス映像コンテンツ制作の実績から効果の出るEラーニングコンテンツのポイントを心得ています。Eラーニングでも受講者のモチベーションを維持しつつ、高い習熟度を目指すことは可能です。

これからEラーニングを実施したい、効果の高いコンテンツを制作したいという方は、ぜひ当社までご相談ください。

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